生意気な子供達
□甘くて不味い
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白いシーツに溺れる。
雪のような陶器のような肌に魅せられるー…
「んっ…スカルっ」
久しぶりの逢い引き。
今日は一心不乱にライフルを射ち、その見た目とはほど遠い荒々しい言葉遣いを駆使し、狙って人の地雷を軽々しく踏んで歩く根性悪な先輩も居なければ、
悪魔のような性格で死神の肩書きを持つリボルバーを片手に優雅な憎たらしい笑みを張り付けた先輩も居ない。
なんて幸せな日であろう!
こうやって2人の目を避けて通らなければ、俺はこの男に会うことすら叶わないのだ。
例えばその仲が恋人という枠であってもだ。
男の嫉妬は末恐ろしいものである。
「んっ、んぁっ…、ふ…ねッ、スカル…何考えてんの?」
「いや…別に」
「んふふ、嘘だね。大丈夫だよ。リボーンもコロネロも今それぞれオーストリアとパリだよ?仕事を依頼して飛んでもらったの今朝だしね」
最低2日は帰ってこないよ?
そう笑う恋人はまるで小悪魔だ。
そう、例えばこんな甘い匂いの様なー…
「…?」
「ん、どーしたの?」
「お前…トワレ付けてるのか?」
「トワレ?付けてないよ?」
「…そうか?…まぁいい」
大方黒い方の先輩のが移ったのだろう。
少し腹は立つが、そこは大人にならなければならないと自分にいい聞かせる。
金色の方はきっと抱きつくより先に蹴りを入れてるだろうからな。
…可哀想なボスだ。
「ね…続きしよ?」
「あぁ…そうだな」
何だか不に落ちないが、行為を再会する。
ついばむだけのキスを深いものに変えていき、舌を絡ませる。
そこからシャツのボタンを外していき、男にしては細すぎる腰を撫であげると、艶やかな息が吐かれる。
女と違う薄い胸に舌を這わせると、妙な感覚に捕われた。
「……、……ぺっ」
「んなぁ!?」
「不味い」
「ま、まずっ…!?失礼な!俺ちゃんとシャワー浴びたよ!?」
「でも不味い。お前甘い」
「何で単語!?てか甘い?!」
「舌がピリピリする…」
「何と!?」
くんくん、と必死に自分の体をかぐ奴の頭を軽く叩いてから撫でてやる。
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