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□TVXQ-"MAX"
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念願の新しい携帯!

TVXQシリーズの片割れ、"MAX"


仕事で任されていた企画が見事大成功して、自分へのご褒美のつもりで買った。

MAXは高性能・多機能(ゲームも豊富)が売りの超人気商品である。おまけにウォータープルーフにハードケース付き。頑丈で壊れにくい。まさにオールマイティーで完璧!

ついたアダ名が、"最強"。

在庫があったこと自体が軌跡に近い。買って間もない頃は鼻歌を歌いながら、その紫色のボディーを眺めたものだ。

ただし、

「ねー、チャンミン。調べものしたいんだけど....、」


「......なんでもかんでも僕に頼らないでください。目の前にパソコンあるでしょう?」

「いや、パソコン立ち上げるほどのもんじゃないし。本当にちょっとだけだから。」

「ふーん....、貴女がちょっとという時はどうせ芸能情報か何かですよね。それ今必要あります?お?」

「(機嫌悪いな....、あ、)」

好きなサイトをお気に入り登録できる機能や予測してすぐに飛べるというハイスピード性能までもあるのだが....、

「.............もしかして、もう?」

画面に点滅する電池マーク

残量15パーセント


「お腹空きました。」

「.........やっぱり。」


.....燃費がすこぶる悪い、

機能の重さから仕方がないとは思うが、本当にすぐ電池切れになる。しかも、電池切れ間近になると、インターネットに繋ぐにしろ何にしろ、動きが鈍くなってくるのだ。
まぁ、それでも誤作動を起こさないところはさすが"最強"のアダ名を欲しいままにしているだけはある。

「チャンミーン、まだー?」

そして、もうひとつの欠点は、充電してから満タンになるまでの時間が長いこと。


「まだまだ入ります。全然足りません。」


「.......相変わらず、大食いだね。」

「そうですか?貴女が少食なだけだと思いますよ。」

「いや、私太りやすいから...、」


「カロリー計算の機能ありますけど。」

「え!そんなのあんの!?」


そんな機能があるとは....、
知らなかったな。

ちなみに私は体で覚えろ使って慣れろな説明書読まない派であるため、全ての機能を知っているわけじゃない。むしろ、知らない機能の方が多いかもしれない....、


「はぁ...、まったく。こんなに素晴らしい僕を使いこなせないなんて、宝の持ち腐れ以外の何物でもないですよ。」

「あはは....説明書読むの面倒でさ。」


ああ、まったくその通りだ。私が苦笑すると、チャンミンは、はぁぁ....、と心底 呆れたようなため息をもうひとつ。

性能が良すぎるのも、使用者を気疲れさせる欠点かもしれない。

やっぱり....、チャンミンを使うにはまだ早かったのかな?

......うー、自信なくなってきた、


「...........仕方がないですね、」

「ん?」


「今さらですけど...、ヘルプ用の説明書アプリがありますから、それ使って隅々まで叩き込んであげます。」


「え、....いいの?」

「やるんですか、やらないんですか?」

「や、やります!教えて!!」


それでも手放せないのは、時々見せるぶっきらぼうな優しさが堪らなく好きだから。


TVXQシリーズ "MAX"




『最強ツンデレ携帯』


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第1弾は、チャンミン携帯でした。
この携帯パロシリーズは某携帯会社ド〇モの渡辺ケンさんや堀北マキちゃんをイメージしていただければよろしいかと。

意外と好評なので、そのうち続きを書きたいです(^^)


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