★ テニスの王子様2★

□ひざ枕
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なでなで...


こうして、大人しくしてると可愛いのになぁ...


お昼休みに呼びだされてから早1時間。
2人だけの生徒会室で昼食を食べ終えて、跡部ぼっちゃんに命令を下され、ひざ枕をしてあげたらこれだ。


『あー、跡部さーん?ちょっと、てか結構足キてるんですけど...』
「...アーン?てめぇは黙ってそのまま寝てろ。」


...この状態で寝ろ。と?
よくそんなことが言えるね!
こんな状況で眠れるわけないでしょ、色んな意味で。


『跡部さ...大人しくしてたら可愛いのに。』


あたしはそっと彼の髪をなでながらぼそりと呟く。
自分が言った言の葉の重大さにも気付かずに...。



ドサッ



『......あれ?』
「てめぇ、俺様が可愛いだと?」


景色が反転して気付けば派手なシャンデリアを背景に、彼の顔が目の前に迫っている。
ん?
押し..倒されてる?
跡部はそのまま距離を容赦なく縮め、そのま強くキスを落とした。


『んんっ』
「...っ」
『...クスッ』
「?」
『嫌だったんだ、可愛い、って言われるの。』
「...俺様に喧嘩売ってんのか?」
『ふふっ、別に?』
「フッ、つくづくムカつく女だぜ。」


もう1度、今度は強く抱きしめられてから、何かを求めるように深くキスをされる。


『...っ、はぁっ...』
「...どうだ?足も休まっただろ?...もちろん俺の彼女だ。......できるよな?」


不意にシャツのボタンに手をかけられ、顔が真っ赤に染まる。


『むっ、無理!場所考えてよ!』
「あ?ここには俺達以外誰もいねーだろ。」
『そーゆーことではなく!』




(まぁ確かに足は楽になったけれども)
(だったらできるだろ。)
(...教室に戻っちゃうよ?)
(アーン?)
(駄目だこりゃ)


end.


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