短編集

□君とアバンチュール
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「舌……ヒリヒリして痛いの。舐めて治して〜」

 しかもナナは小首を傾げて甘えた声を出す、なんて高等手段を使ってきた。

「ぐ、ぐぐっ!」

 ぐあぁぁぁっ! 行くな。行くなよ、理性! なんでも言うこと聞くからっ! 理性様〜っ!
 俺の声にならない絶叫をよそに、ナナはこっちに向かって舌を差し出してくる。
 お前は来るな。来るなよ! ダメだ。しゃぶりつきてぇっ!

 き、キター!!

 ブチっとなにかが切れる音とともに、俺はナナの舌をベロベロに舐めしゃぶっていた。
 そいつは一旦来てしまったら簡単には帰ってくれない。そしてそいつは今俺の股間を持ち上がらせている。
 その名も――性欲。

「んっ、やっ……舐めるだけ、で……いいの」

 舐めてるだけじゃ足りなくて、俺はナナの顎をしっかり固定して、思う存分貪った。
 ――甘い。ミルクの味がする。

「あっ……!」

 肩でせわしなく息をするナナのことはお構いなしに、鬼畜と化した俺は小さな身体をソファーに押し倒した。
 ポンと跳ねる肢体にのしかかって、服を剥ぎ取っていく。

「ナナのおっぱい可愛いなぁ……」

「やっ!」

 現れたピンクのそれに息を吹きかけただけで、ナナ口から可愛い声が上がり、腰がビクッと跳ね上がる。
 それを確認すると、俺は胸元に顔を埋めてちっちゃい乳首をチュパチュパと吸い上げる。

「あっ、やぁだ〜っ!」

 ナナは髪を振り乱しながら、脚をもじもじさせ始めた。
 したり。俺のテクに溺れるがいい……って、そんな顔で抵抗されても、逆に萌えるだけだぞ!
 
「おヘソも可愛い……ズボンの中はどうなってるのかな?」

「ダメっ!」

 俺はノリノリでナナのズボンを下着ごと下ろしていく。
 ――バシッ!
 頬に熱いビンタが炸裂した。しかも、プルンと勃ち上がったナナのもので。
 こんなビンタなら、いくらでも食らっていいような気がしてくるから不思議だ。

「ナナ〜、おいたしちゃダメだろ? こんな悪戯坊やは食べちゃうぞ〜」

 俺はすっかり変態エロオヤジだ。自分にこんな一面があるなんて、今まで知らなかったぜ。
 逃がそうとする腰をホールドして、揺れてる可愛いそれをスッポリ咥え込んだ。

「や〜ん! バカ〜! 出ちゃうよ〜っ!」

 舌でそれを転がしてただけなのに、早くもナナは音を上げる。
 それじゃあ……と、俺はナナの脚を持ち上げ、大きく左右に開いてやった。

「おぉ」

 慎ましく閉じた秘部がお目見えして、思わず感動してしまう。

「いやっ、見ないで!」

「ダ〜メ〜。ナナの可愛い蕾、しっかりほぐしてやらなきゃいけないからな……ヘへ」

 あっ、紳士がこんな笑い声出しちゃマズいか。それより、もっとナナに可愛い声を上げさせてやらなければ。
 半ば使命感に燃えながら、俺はキュッと閉じている窄まりに舌を挿入させた。メチャクチャに舐めすすって、たっぷり唾液を送り込む。
 そろそろかってところで、俺は溺愛してる己の巨魔羅を取り出して、濡れそぼったナナのそこに押し当てる。
 すぐには無理だったけど、体重をかけて押し込むと、そこはゆっくり俺のを飲み込んでいった。

「あ〜ん、大きい。裂けちゃうぅっ!」

「大丈夫だ。ナナのここは美味そうに、俺のをしゃぶってるぜ」

「あぁ〜んっ!」

「ほらほら」

 すべてを収めると、俺はナナをイイ場所を探して腰を突き上げる。
 ナナもイヤイヤしながら、俺の背中に腕を回してギュッとしがみついてきた。
 そして、ナナが反応した場所を重点的に攻めると、次第にナナの腰も揺れ始める。

「あぁっ、壊れる……あんっ、イイ……もうイっちゃうよ〜っ!」

「くっ……ナナの中もいいぞ。こんなきつい締めつけは初めてだ」

「……んっ、んんっ!」

 限界を悟った俺は、ナナの唇を塞いでチビ魔羅をこすり上げた。
 するとナナの中はビクビクと蠢き、俺の蜜を搾り取るような動きを見せる。

「ナナ……っ!」

 ほどなくして、俺は大量の飛沫を内壁に叩きつけていた。
 同時にナナの中心からも噴水が上がる。イく瞬間の表情は、どうしてくれようかってくらいに可愛かった。



「なにしてんのさ、早く後始末してよ」

 ナナは復活した途端にこれだ。あんなに可愛かったのに……。
 ああ、中出しなんてするんじゃなかったぜ。って、理性様がどっか行くから歯止めが利かなかったじゃないか。
 後処理を終えると、二度と帰ってくる気配のない理性様に想いを馳せながら、俺は何気なしにテレビをつける。
 もう深夜だから特になにもやっていないと思ったが、丁度緊急特番がやっていた。

『総理大臣、福部純二郎氏の次男が誘拐されたという情報が入ってきました』

 へー、と思いながら、俺はナナのご機嫌をとるように、ジュースを持ってきたり着替えさせたりと世話を焼く。

「ナナ……無理して悪かった。痛かったか?」

「あたりまえでしょ!」

『家出の可能性もあるので、現在警察と協力して全力で捜索を――』

「でも、気持ちよかったから、特別に許してあげる」

 ぷいっと横を向いたナナは、耳まで真っ赤にしていた。
 可愛い。できればこのまま帰したくない。

『これが総理の次男、七海君(16歳)の写真です』

「は?」

 その名前に、俺は慌ててテレビに向かう。
 そして絶句したまま、テレビの写真とナナを交互に指差した。

『某IT企業に興味を持っていたそうですから、そっち方面でも捜索したほうがよさそうですね』

 もうアナウンサーの声など入ってこない。俺の頭の中は、大嵐が来たかのように混乱しまくってる。
 ナナはピシッと固まってる俺に、ペロッと舌を出してきた。

「雑誌で見て、貴方に一目惚れしちゃった。もう既成事実もあるし、ヤリ捨てしようとしたら、誘拐されたってパパに電話しちゃうよ」

「う……」

 うおぉぉぉ――っ! 完全に俺はハメられていたのか!?
 でも、甘えたようにすりついてくるナナを邪険にはできなくて……。

「一生、大切にします」

 俺は鼻の下をデレデレに伸ばしながら、誓いの言葉を洩らしていたのだった。








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