短編集

□僕のご主人様
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 誠の放ったものを美味しそうに飲み干して、結衣は潤んだ瞳で誠を見上げた。

「あっ……」

 誠のものが元の場所に戻されると、つい不満そうな声が洩れてしまう。

「俺はもういい。達かせたご褒美に、自分のを弄っていいぞ」

「……はい」

 はにかんだように頬を染め、結衣は脚を広げて床にお尻をついた。
 結衣は誠がくれるご褒美が大好きだ。恥ずかしいけど、いつもすごく乱れてしまう。

「スカートを捲れ」

 命令を受けると、結衣はフリルのついたミニスカートの裾を、誠に見えるように持ち上げる。

「もう勃たせてるじゃないか」

「んんっ……ごめんなさい」

 結衣は下着をつけることを許されていない。
 誠のをしゃぶって興奮してしまった、まる見えになった小振りの性器を指摘されると、恥ずかしくて顔を背けてしまう。

「自分がどんなにいやらしいか、ちゃんと見て説明しながらやれよ」

 だけど、誠は結衣が逃げるのを許さない。
 結衣の天を向く幼いものを爪先で弾き、悶える結衣を、冷酷に微笑んで見下ろした。

「あっ……結衣の、ご主人様を咥えてたら、いやらしく濡れちゃって……すごくビチョビチョ」

 舌っ足らずな喋りかたが、密かに誠のしまわれたものを刺激し、再び熱く燃え上がらせる。
 そんなことは知らない結衣は、自分のその熱だけに集中していた。

「涎……とまんなくて、おもらししてるみたい」

 そして、慣れない手つきで自分のに指を絡ませていく。
 
「あっ……あぁっ……」

 オモチャを手に入れた子供のように、結衣は夢中になって性器をこすりあげ、新たな快感の涙を流し続けた。

「ご主人様ぁ……結衣、おっぱいも……触っていいですか……?」

 はぁはぁと、せわしなく息を吐き出して、結衣は誠におねだりをする。
 こんなに可愛いおねだりを跳ね退けられる人間など、果たしてこの世にいるのだろうか……。
 そんなことを考え、誠は呆れたような眼差しを結衣に向ける。

「いいよ。本当に結衣は変態だな」

「くぅ……んっ」

 冷たい言葉を投げかけられても、今の結衣にはすべてが快感に繋がっていく。
 こうなるように、身体に教え込んだのは誠だ。なにも知らない結衣の幼いものや胸に、毎日のように『躾』を施した結果だ。

「やんっ……」

 襟のボタンを外す時に敏感な箇所を擦ってしまったのか、結衣は胸を押さえて跳ね上がった。

「結衣っ!」

「ごめんなさい……」

 失態を咎められ、結衣はつぶらな瞳から大粒の涙を零してしまう。

「ほら、さっさとやれ」

 その涙にほだされたとは悟られぬように、誠は結衣のボタンを代わりに外してあげる。

「っく……結衣のおっぱい……赤く膨れてて、ごめんなさい……」

 結衣が言うように、姿を現せた二つの粒は、確かに真っ赤に熟れたようにツンと尖っていた。
 食べてしまいたい衝動を抑え、誠はその姿をじっと見つめ続ける。

「あっ、あんっ……」

 結衣はそこを弄り始めると、壊れてしまったように、ただ甘い喘ぎ声を上げていた。
 男を惑わせる禁断の果実――。
 それは、結衣ことを言うのだろうか。
 今すぐ食らいつきたい衝動に耐える誠は、意識を散らすようにそんなことを考えていた。

(けど、これは俺だけのための……)

 いけない果実だ。
 我を忘れて、胸の突起と、もっといやらしいものを好きなように弄る結衣を見ながら、誠は独占欲剥き出しの視線を送った。

「ひゃぁ……あぁ……出ちゃう……っ、もう我慢できないよぉ〜!」

 床を蹴りながら激しく首を振る結衣に、限界が近いと悟った誠は、引き出しからある物を取り出した。

「結衣、そろそろ下のお口も、可愛がってあげようか?」

「……ん」

 なにを言われてるのか理解していないはずなのに、結衣は健気に誠の言葉に頷く。
 コトン……と、結衣の元に、男性器をかたどった玩具が投げられる。
 初めて目にするそのバイブを手に取ると、結衣は本能的にそれに唇に押しつけていた。

「はぁ……ふぅ、ん……ご主人様ぁ……」

 床にペタンと座り込むと、目を閉じて、無機質なそれに愛撫する。
 結衣の頭の中で、バイブが誠の性器へと変換されていく。

「あぅ……くっ……」

 口いっぱいにバイブを頬張る姿はいやらしく、もういつもの純情な結衣などどこにもなかった。
 
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