捧ゲ物
□炬燵
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冬。
とある一つの寺子屋に、
子供達のはしゃぐ声が響き渡る。
ある一室に二人の子供と一人の男が、
炬燵に入って雑談をしていた。
「先生。
先生は、俺のこと好きですよね...?」
見るからに裕福な家の坊ちゃんの一人の少年、高杉晋助は、
思想家の吉田松陽に満面の笑みで問うた。
「ええ、勿論ですよ」
松陽の答えに、隣に居る、桂小太郎にドヤ顔をする高杉。
「ですが、小太郎も。
いえ、私はこの世に生きる全ての子供が好きですよ。
誰で在ろうと、私は子供を嫌う事は決してありません」
松陽の詞(ことば)に、二人は詞を失った。
が、高杉は軽く舌打ち。
すると、突然炬燵がガタガタと動き始めた。
不思議に思い、松陽が慎重に炬燵の毛布をめくる。
「ぬぉう!!!??」
中には銀時が入っていた。
驚いた顔で。
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