頂キ物
□非日常?いやこれが日常です。
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「ただいまヨ〜」
定春の散歩から帰ってきた神楽が酢昆布をクチャクチャさせながら万事屋の居間に入ってくる
「お、今日は早かったなァ」
「晋ちゃん!いつ来たネ!?」
「リーダー、おかえり」
神楽を出迎えたのは新八でも銀時でもなく、高杉晋助と桂小太郎だった
「ヅラもいたアルカ、銀ちゃんは?」
「銀時なら新八君に連れられてスーパーに行ったぞ。だから俺達で留守番してたんだ」
「ま、もうそろそろすれば帰ってくんだろーよ」
高杉は紫煙を漂わせながらテレビのリモコンを手に取りチャンネルをコロコロ変えている
一方、桂は呑気に人様の家の台所に勝手に入り茶を啜っていた
「そうアルカ、でも晋ちゃんとヅラが2人でいるなんて珍しいヨ」
「まぁな、此処にいるからにはグチグチ言ってらんねェ」
「じゃあ晋ちゃん!私と一緒に遊ぶネ」
「....何すんだよ?」
高杉は以外にも神楽を大層気に入ってるらしく、晋ちゃん呼びも満更じゃない様子
「リーダー!俺も混ぜてくれ!いいだろ、晋ちゃん?」
「ヅラァ、テメェ喧嘩売ってんのかァ?」
軽く馬鹿にしたように言った桂に、高杉も手に持った煙管をへし折ってしまいそうな勢いで睨みつける
「ハァ、喧嘩するほど仲が良いって聞いたことあるけど、晋ちゃんとヅラは正にそれアルナ」
「先程から聞き流していたが俺はヅラじゃない、桂だ!」
呆れている神楽と小学生の争いを繰り広げる攘夷志士2人を見ていると、どちらが大人で子供かわからない
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