小説 リト☆スタ
□リト☆スタ 第5話 『新学期』
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プロローグ
唐突だが、一つ質問しよう。
学校生活において欠かせないものとはな〜んだ。
いきなり何言ってんだという突っ込みは無しにしてもらいたい。なにげに、これは重要事項なんだ。
まぁ、極普通の普遍的であってありふれた男子高校生である俺が思うに、それは、
1、異性との楽しいスクールライフ
2、友達
3、うまい学食
まぁ、2〜3のズレはあったとしてもこの程度だろう。
誰だって異性と仲良くなりたいと思ってるだろうし、友達もいなきゃ寂しいし、学食は唯一の公的学内レストランみたいなもんだからな、せっかくだから美味いもんを食いたいだろ。
このような好条件の中で、知恵を磨き、友と暮らし、愛を育むことができたら、どんなに幸せなことか…。
少なくとも俺は、自分がこの好条件な環境の中で、残り半分程の高校生活を過ごせると思っていた。
始業式の日まではな…。
残念な事に、俺は最初に述べた欠かせないものについて、一つ付け加え忘れていたみたいだ。
そこの人、今言うから書き留めて置いてくれ、学校生活において欠かせないもの、それは、
変な部活には入らない…、ということだ。
馬鹿にしているとは思うが、これは笑えないし、笑いたくいもないほどの真面目な意見だ。
実際、新学期の学校で俺を待ち受けていたもの、それはあまりにも強烈で、愕然とするものだったんだ…。