小説 リト☆スタ

□リト☆スタ 第4話 『友達狂想曲』
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プロローグ


泉家に居候するようになって数日が過ぎた。
中途半端に長いと思っていた春休みはすでに半分を切ってしまい、新しい学校、新しいスクールライフに期待半分、不安半分、と胸を弾ませていた俺だが、そんな晴れ晴れしい気分の俺でも一つの悩みを持っていた。その悩みというのが、

友達がいない!!ということだ。

先日引っ越してきたばかりの俺には当たり前の事だが、何気にこれは重要なことだ。ランクで表すならSクラスぐらいだ。何のかって?そんなの俺にもわからん。
とにかく、俺は暇な時間を消化するために遊ぶ「友達」がいないのだ。
これはかなり由々しきじたいだ。
考えてもみろ、来る日も来る日も家でゲームばかり、気軽に話せる友達もいない…。あれっ?おかしいな、目が潤んで前が見えないや。

泉家の人とゲームをして遊ぶにも、こなたはこなたで対戦したら必ず負けるし。
そうじろうさんは仕事で忙しいだろうし。…でも、結構遊んでるよな、あの人。

そんなこんなで、俺は退屈していたわけだ。
こんな事を考えていると急に地元の友達が恋しくなってくる。
あいつは…、今頃なにをしているのかな…。
滝…、滝……、滝…………………何だっけ?




ああ…、本当。退屈だ。
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