D.Gray-man

□願うことは。(ラビユウ)
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ユウがいない学校はいつもより長く感じて、いつもより退屈だった。

最後の授業の終了チャイムが鳴れば速効で鞄を取った。



早くユウに会いたい



その思いが一心で自転車のペダルを回した。
途中の信号を無視してユウの家にたどり着いた。

肩で息をしながら緊張と焦りで震える手に携帯を握らせユウにメールを送った。

「具合い、どう?」


家の門の前にいるのに変な感じだ。
大きな声を上げれば気付いてくれるのに、あの窓からきっと顔を覗かせてくれるだろう。

だけど俺にはできないさ。

なんか気恥ずかしい。

半日顔を見合わせなかっただけでも緊張してしまう

顔を見たいけど見れないもどかしさ

空の上の織姫と彦星は一年に一度しか会えないのに久しぶりの再会で照れ臭くなかったのかな?



きっとそんなの関係なく会えたことだけを喜ぶのかな



門の前に居座って30分、ユウからのメールが届いた。

『今朝よりだいぶ マシ』

「まじ?よかった!!明日は来れる?今日ユウがいなくて寂しかった……あ、そーだ。アレンが皮肉言ってたさ。夏風邪は何とかしか引かないって(笑)あれでも心配してたんさ。素直じゃねーよな」






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