D.Gray-man
□願うことは。(ラビユウ)
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願いを笹の葉いっぱいに埋め尽くす
例えば
君と目が合いますように
君といっぱい話せますように
君と手が繋げますように
僕の未来に君がいて
君の未来に僕がいますように
【願うことは。】
七月七日。
世間は七夕。
織姫と彦星の再会を許された日
年にたった一度だけの。
そんな彼らとは反対に俺らは会うことができない。
会えない理由は今朝のメールで知らされた。
彼にとって不慣れなメールで。
『きようは、がつこう休む 風ひいた』
風じゃなくて風邪ね。今度文字の打ち方教えなきゃ。
そんな事を頭の半分で考えてもう半分の頭は絶望が占めた。
じゃあ俺も学校休む、ユウの看病させて？とメールを送れば20分後に返事が届いた。しかも2通も。
『バカか くだらねーことかんがえる前にがつこう行』
『け。ノートとつとけ 任せたぞ』
間違って送信したのかな？ユウらしい。メールを何度も読み返し最後の“任せたぞ”に顔の筋肉が緩んだ。
ユウにまかしといてとメールを打てばそれから返事はなかった。
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