異世界

□誤解
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翌朝、砕蜂はいつも通り登校はしたが、昨日までとは違って、俺が話しかけても、スッと黙ってどこかへ行ってしまう。――無視かよ…。

最初は放っておこうと思った。しかし、彼女はずっと休み時間も一人きりだ。転校してきた当初とは違って、淋しげに見えるのは気のせいか?

そんな日が1週間も続いた頃、俺自身、心にぽっかりと穴が空いたような気持ちになっていることに気が付いた。

誰かと喋っていても、気が付くと目は砕蜂の姿を追っていた。

ついに思いきって、昼休みに彼女がいつもいる図書室の席に行ってみた。
――いた。

「よう。勉強、捗ってるか?」

しかし、砕蜂は顔も上げず、黙ったままだ。

「なあ、どうしたんだよ?」

「もう、私のことは放っておけと言っただろう。」

そう言って、また黙々と課題をこなす。

正直、何がどうしてこうなったか分からない。さて、どうしたものか―。

俺は仕方がなく、図書室を後にした。
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