駄文(短)
□ホワイトデー2014ver.
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そろそろホワイトデーなるものが近づいてくる。正直、何を返せばよいのやら。
砕蜂隊長はアクセサリーはしない人だし、どうしたものか。
しかし。いつものように俺の家で寛いで現世の雑誌を眺めている彼女を覗きこんでみると、何と、ジュエリー特集を見ていた。……珍しい。当然、真っ赤になって、
「ひ、他人の見ているものを覗くなっ!」
と怒鳴られたのだが、
「油断しすぎですよ、二番隊隊長兼軍団長殿」
と言うと、
「う……」
と大人しくなった。
「でも、貴女がアクセサリーって、珍しいっすね?」
と、雑誌をひょいと取り上げてしげしげと眺めると、
「う、うるさいっ! それこそ珍しかったからだっ!」
と言った。