異世界B

□再び浦原家の食卓A
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檜佐木と同じ丼鉢から素麺をつつくのは何だか気が引けて、

「あのう、申し訳ありません。もう1つ小さな器をいただけませんか…?」

とテッサイに頼む。すると、

「おう、私としたことが失礼をいたしました。檜佐木殿なら、そのくらいは召し上がりますかな。すぐに追加を持って参ります」

檜佐木も慌てて口を挟む。

「俺、1人でこんなに食えません。ここから彼女の分を取り分けようかと…」

「遠慮なさいますな。まだまだ用意してありますゆえ」

「いえっ、そうではなく。本当に、そんなには食べられませんから。この器から私の分を取り分けようかと……」

「ふむ、なるほど。客人に些か無礼でござりましたな。いずれにせよ、砕蜂殿の分は持って参りますゆえ、檜佐木殿はそちらを召し上がってください」

そう言って、テッサイはすぐにやや小振りの器に素麺を入れて持ってきてくれた。……これでも多い。

しかし、ようやく箸をつけようとした途端、四楓院先生が、

「テッサイ、すまんが、お代わりをくれ!」

と言った。……どれだけ召し上がるんですか、先生。
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