異世界③
□浴衣なんて…。
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四楓院先生にデパートの呉服売場で会い、浴衣の着方を習うことになった。
よく考えたら当たり前なのだが、そのまま浦原商店に連れていかれた。
道すがら、私は石田の話をしていたら、気づくと浦原商店の前だったのだ。回れ右して帰ろうかと思ったが、すでに手遅れで、
「喜助～っ、帰ったぞ！」
と先生が大声で言う。すると奥から浦原がひょいと顔をのぞかせ、
「あんら～、砕蜂さん。今日は檜佐木さんと一緒じゃないんすね」
などと言う。余計なお世話だ。
「砕蜂に浴衣の着付けを教えてやろうと思うてな」
「じゃあ、タオルが要りますかね」
「そうじゃな」
何故、タオルが要るのだろう…？
とりあえず、２階に通された。どうやらここが四楓院先生の部屋らしい。