異世界B
□語られた真実
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浦原商店にやってきた俺たちだが、いざとなると、何をどう話そうか戸惑っていると、浦原さんは、
「まあ、立ち話もなんですから、上がってください」
と言って、奥に案内された。しばらくして、大男のテッサイさんが冷たい麦茶を持ってきてくれて、浦原さんもやってきた。
浦原さんは、この前見た時と同じ、着物にステテコ姿だ。
「あのっ。お仕事中にスミマセン!」
「いいんですよ。店番はあの子達がしてくれてますから。それより、檜佐木さん、ご活躍でしたけど、大変だったでしょう?」
「あ、いえ、その……」
「店長さん、よかったっすね〜。だいぶ回復してこられたみたいですし」
「はあ。まあ。……って、何でご存知なんですか?」
「それを訊きに来られたんでしょう?」
前髪に隠れた目が、ぎらりと光った。