異世界B
□再び浦原商店へ
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夏期講習が始まり、俺はバイトを辞めたが、店長のお見舞いには、1週間に1回程度行くようにしている。今日あたり行こうかと思って帰り支度をしていると、砕蜂に声をかけられた。
「檜佐木。あのコンビニの店長さんはその後どうだ?」
「ああ、順調に回復してるみたいだぜ。今日もこれからお見舞いに行こうかと思って。お前も行く?」
「何で私が。……でも、順調ならよかったな」
ここで俺は、まだ店長の話してくれた不思議な夢の話を砕蜂にしていなかったことを思い出した。
「なあ。忙しいところ悪りぃけど、ちょっと話を聞いてもらっていいか?」
俺は、店長が意識を失っている間に見たという夢の話をした。