捧物

□14000hit御礼キリリク(香雪さまへ)
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現世任務で三日間留守にしていて帰宅すると、砕蜂隊長が来ていた。

「あ、砕蜂隊長、いらしてたんですね。すぐ晩飯にしますから…」

と嬉しくなって声をかけたのだが、何だか様子が変だ。畳に突っ伏しているので、疲れて寝てしまっているのかと思ったら、呼吸も荒く、何だか苦しそうだ。

「砕蜂隊長っ! どうしたんすかっ!?」

「う…。檜佐…木…。苦しい…。頭が…ガンガン…する…」

そっと手を握り額に手を当ててみると、ものすごく熱い。大体から砕蜂隊長が「苦しい」などと口にするなんて熱でもあるのか…って、事実すごい熱だ。

慌てて俺は布団を敷き、着替えを用意した。そして洗面器にお湯を用意して、

「砕蜂隊長、汗かいて気持ちが悪いでしょ? 身体拭いてください」

と声をかけるものの反応がない。相変わらず苦しそうな息づかいだ。それにしてもどうしたんだろうか。まさか、性質(たち)の悪い虚(ホロウ)にでもやられたのか…? 

仕方がないので、恋人モードになり、

「梢綾、悪りぃ。でも着替えなきゃ」

と言って、刑戦装束を脱がせて身体を拭き、夜着に着替えさせた。多少は見慣れたといっても、明るいところで見る彼女の身体に、思わずムラムラしてしまう自分に後ろめたさを感じる。

着替えが終わると、夏でもないのに、俺まで汗だくになっていた。
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