異世界A
□スパでガールズトーク
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砕蜂に平手打ちを喰らわされた。たしかに冗談が過ぎたか? ずんずんと行ってしまう砕蜂を慌てて追いかけて腕を掴むが、振り払われた。
「待てよ。俺が悪かったって。」
「離せっ! もう帰るっ!」
振り向いた彼女は涙目になっていた。
「いや、俺が言いたかったのは……」
「もう、いいっ!」
そう言って、更衣室のほうに行ってしまった。女子更衣室には入れない。
仕方なく、虎徹か伊勢を探す。いた!
事情を話して何とか砕蜂を説得してもらうように頼むと、俺は斑目と弓親のいたシートに座り込み、ぼ〜っとプールで楽しげに遊ぶ奴らを見ていた。
斑目、幸せそうだな…。涅と流れるプールで遊んでいる。松本先生と市丸先生も幸せそうだ。そっか。結婚するんだ…。
と、背中をつんつんとつつかれた。伊勢だった。砕蜂はまだ帰ってなかったので、女同士でスパのほうに行ってくる、とのことだった。
「ついでに砕蜂さんにも話をきいておきますね。」
そう言って、スパのほうに向かった。伊勢…。気の利く奴だ。