異世界A

□スパでガールズトーク
1ページ/3ページ

砕蜂に平手打ちを喰らわされた。たしかに冗談が過ぎたか? ずんずんと行ってしまう砕蜂を慌てて追いかけて腕を掴むが、振り払われた。

「待てよ。俺が悪かったって。」

「離せっ! もう帰るっ!」

振り向いた彼女は涙目になっていた。

「いや、俺が言いたかったのは……」
「もう、いいっ!」

そう言って、更衣室のほうに行ってしまった。女子更衣室には入れない。

仕方なく、虎徹か伊勢を探す。いた!

事情を話して何とか砕蜂を説得してもらうように頼むと、俺は斑目と弓親のいたシートに座り込み、ぼ〜っとプールで楽しげに遊ぶ奴らを見ていた。

斑目、幸せそうだな…。涅と流れるプールで遊んでいる。松本先生と市丸先生も幸せそうだ。そっか。結婚するんだ…。

と、背中をつんつんとつつかれた。伊勢だった。砕蜂はまだ帰ってなかったので、女同士でスパのほうに行ってくる、とのことだった。

「ついでに砕蜂さんにも話をきいておきますね。」

そう言って、スパのほうに向かった。伊勢…。気の利く奴だ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ