駄文(短)
□ホワイトデー2014ver.
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砕蜂隊長曰く。
「大前田のような成金趣味のものは好かぬし、第一、男があのようなものを身につけているのは気色悪いが…」
「悪かったっすね…。俺もつけてます」
「そうだな」
……ひどっ! さらりと肯定された…。
しかし、彼女は続けて、
「檜佐木と現世に遊びに行くようになって、あちら(現世)のおなごが洋装の時に着用しているのは、たまに『よいな』と思うものがあって、何が違うのだろうかと思ったのだが…」
「まあ、正直、大前田さんのはくどいというか、派手すぎるというか…。あのっ。俺のは実用っすよ? 阿近に頼んで造ってもらった霊子爆薬です。目眩まし用ですけど」
「うむ。知ってる。だから、何が違うのだろうか、と言っている」
「そりゃ、つけてるのが可愛い女性とむさい野郎では全然違いますしねえ。今度、現世に見に行ってみます?」
「わざわざそのためにか?」
「まあ、こっち(尸魂界)よりは選択肢も沢山あって、貴女の趣味に合ったものが見つかるんじゃないですか? 」
かくして俺は、お買い物デートの約束を取り付けた。