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□独自性ロマンスC
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「むーん、むーん」
「……なにしてんだ」
「蚊の真似ですむーん」
「語尾っぽくなってるから、やめろアホ」

副長の部屋でごろごろしていると、わたしはある一点に目がいく。

「……副長ずるい」
「ああ? なんでだ」
「クーラーずるい!」
「(いつか言われるとは思ってたが今かよ)」
「マヨネーズに費やさないでクーラーに費やせ!」
「ふざけんな! マヨネーズがなくなったら俺はどう生きんだ!」
「知らないむーん!」
「殴るぞまじで」

副長はマヨネーズの形をしたライターで煙草に点火すると、吸いながら始末書を片付け始めた。

「ほとんどお前のなんだからな」
「……むーん」
「……てめえ」

そう言いながらも副長は始末書を片付けてくれる。

「眠いです副長。手伝うの嫌です副長」
「……そこで寝んなよ」

わたしが途中で寝てしまっても、翌朝にはわたしは布団に寝かされていて、副長は机に突っ伏して寝ていた。

だからわたしは副長が風邪を引かないように、クーラーがガンガンにきく部屋の中、くっついて二人して机に寝た。

「…………、この野郎」

実は副長が起きているとも知らずに。


20120803

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