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□臨也くんと告白
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「ずっと前から好きです。付き合って下さい」

在り来たりな言葉を並べ、声を発する。目の前にいる先輩は珍しいものでも見たように嗤っている。可笑しい点など何処にもないだろうに。

「悪いんだけどさ、俺は特定の相手に恋愛をしようとは思わないんだよね。第一、君のことは名前ぐらいしか知らない。そんな相手に俺が恋すると思う? てか関わったこともないのに告白するなんて大胆だね。馬鹿のやることだ。しかも俺が一目惚れしそうとか思ってたら大間違いだよ。結局、俺は君と付き合うつもりなんて更々ないってこと」

先輩は相手がセンチメンタルになるような言葉ばかり投げ掛けてくる。きっと精神面から責めたいんだ。

「私の気持ち、遊んでます?」
「さあね」

給水タンクの上に立ち、私を見下ろす彼。先輩の肩を押したら落ちたりして。

「つまり俺に恋しても無駄だよ。俺は全人類の人間を愛してるからねえ。でも人間じゃないシズちゃんは大嫌いだけど」
「……人間じゃなくなったら特定の相手として見てくれますか? 折原先輩」
「……へえ、どうやるんだい?」

私は屋上にあるフェンスを乗り越え、微笑んだ。

「霊になるんです」

そして私は身を投げた。



20120204

私だったら頭から臨也くんの胸にアタックします。理由はまだ生きたいからです。

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