*jojo*
□キスマーク
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「で?君は一体何者なの?」
露伴は机に肘を付き、足を組みながら実に気だるそうに女性に問いかけた。
と、いうのもこの女性。
あの後直ぐに目を覚ますなり勝手にシャワーは浴びるわ、ドライヤーは使うわ、紅茶を入れて戸棚のクッキーを勝手に食べ始めるものだから『言い訳』を考えていた露伴としては正直拍子抜けだ。
「…ふぅ。この紅茶美味しいわね。所でアナタもしかして絵描き?この絵凄く上手ね。」
女性は勝手にスケッチブックを手にするとパラパラとページをめくり始めた。
「オイオイオイオイ。これ以上勝手に人の物に触るのは止めてくれないか?そもそも質問をしているのは僕の方だぜ?」
露伴はパッと女性からスケッチブックを取り上げるとそれをソファーの上に無造作に投げ捨てた。
「君の名前は?」
「うーん。何だと思う?」
「…年は?」
「普通女性に年齢聞く?」
「……何処から来たの?」
「日本。」
「……………。」
話にならない。
『ヘブンズ…』露伴がスタンドを出そうとしたその時だった。
ピンポーン。
「!」
「誰か来たわ。」
「そんなの分かってるよ。」
「出ないの?」
「今出ようと思った所さっ!」
先回りして言われた事に腹を立てた露伴はぷりぷりと怒りながら玄関へと向かった。
「あ!それから僕が戻ってくるまでここに居ろよ?絶対に逃げたりするんじゃあないぜ?」
露伴は彼女に念を押すと扉を閉めた。