*jojo*
□キスマーク
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京香を見送った後露伴は重い足取りでリビングへと向かった。
やはり自分は彼女に手を出していたらしい。
何というふしだらな事をしてしまったんだろう。
この事が世間にバレる事よりも、面識のない見知らぬ女性にそのような行為をしてしまった自分にショックを受けていた。
ガチャ。
「お話は済んだの?」
いきなり話しかけられ露伴の心臓はドリキと鳴った。
(お…落ち着け岸辺露伴っ!)
露伴は自分にそう言い聞かせると意を決して女性の前に立つと深々と頭を下げた。
「!」
女性は目を真ん丸に見開いて露伴を見つめる。
「いきなりこんな事をしてビックリされると思うが…昨夜の事本当に申し訳ない。」
身に覚えはなかったが裸で目覚めたのは確かだし、何より自分の首筋のキスマークが全てを物語っていると思った露伴は謝罪の気持ちを込め女性に深々と頭を下げた。
暫く驚いた顔つきで露伴を眺めていた彼女だったが、不意にニヤリと笑うと足を組み直してとんでもない事を口にした。
「やっと思い出してくれた?」
女性は涙目になりながら露伴を見詰めた。
ああ…。自分はやはりとんでもない事をしてしまったのだ。
露伴は彼女の悲しみに満ちた顔を見ると胸がチクリと傷んだ。
「僕は自分のした事を隠すつもりも、ましてや正当化するつもりなんて毛頭ない。どんな罰でも受けるつもりだ。」
露伴は自分の漫画家生命が今日ここで終わったと悟った。
恐らく彼女は警察に自分の事を垂れ込むだろう。
そうすればこの事は世間に広まり自分の漫画家としての地位は剥奪され一生『犯罪者』というレッテルを貼られたまま惨めに生きていくしかないのだ。
と、悲観的に考えていた露伴に彼女は意外な言葉を投げ掛けた。
「そうねぇ。どんな罰でも受けるというなら…。私をここに住まわして?」
「………………………………………はぁ?」