*虜長編*
□第六話
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ある晴れた日のお昼時。
サニーとライラと小松は、とあるレストランにて食事をしていた。
「うーん!ツチノコエビのハムフィッシュ乗せ。なんてデリシャスな組み合わせ!!
真夏の海の潮風が、ハムフィッシュに程好い塩気を含ませ……うんたらかんたら。」
「『調和』ですよねサニーさん!味の調和!」
「松ぅ!味だけじゃねーだろ?」
と、サニーは室内の片隅に腰掛ける一人の男性に音楽のボリュームを上げるよう指示を出す。
「えぇ〜…私ボサノバ嫌だぁ。ポンコツ!ロックに変えて。」
「お前っ。勝手な事言うんじゃねー!ロックなんて調和しねーだろ。つかポンコツじゃねーし!ポンコチ!」
「え?ポコチ…」
「わー!!!それ以上言ってやるなっっ!!!」
「あの〜サニーさん。」
小松は二人のやり取りを見つめながら、恐る恐るサニーに問いかけた。
「さっきから気になっていたんですが、そちらの女性は一体……。」
「あ?あぁ。
紹介が遅れたな。こいつはライラ。俺の同居人。」
「ど…同居人!?」
「んっ!初めまして!
ライラといいます!えぇーと小松君だっけ?よろしくね!!」
ライラはもちゃもちゃとツチノコエビを頬張ると、ワインをガブガブと飲み干した。
「お前…食欲も半端ねーけど、酒もかなりいけるンだな。もうそれ三本目だぞι」
「うん、わたひぃおしゃけもしゅきだから…もちゃもちゃ。」
「く…食いながら喋るなι」