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□A darling person [
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部活が終わり俺は1人で帰っていた
前は伊月と帰っていたこの帰り道も今じゃ1人
村松さん部活が終わるまで伊月を待っていて...それで2人は一緒に帰っているんだろうか?
嫌だ...でも俺に止める権利なんてなくて、親友だったのかすら分からないこの短い期間でどうすればいいのかも分からない
そもそもなんで好きになったんだろう
アイツとの約束はどうなるんだ?
色んな疑問が浮かぶ


そんな疑問を考えながら歩いているといつのまにか家に着いていた
自分の部屋に行き制服を脱ぎ捨て風呂に入る準備をする
風呂を入り終えスウェットに着替え特にすることもなくベットの上に倒れこみさっきの続きを考えていると誰かからメールがきた
携帯を開き差出人を見るとそこには伊月の名前があった
正直吃驚した
俺のことなんて忘れて...つーか別に忘れるような存在じゃないいだろうけど...恋人の村松さんに夢中なんだ思ってたから意外だ
学校で話さないし、部活だってもちろん話さない...
この時がくるのを待っていたようなすごい嬉しい気持ちがこみ上げてきた
多分今の俺の顔はニヤけてるんだろうけど...


「ぁ...見んの忘れてた...」

ハッと我に返り思わず口に出した言葉は部屋に溶けていった
俺は伊月を求めているらしい
そんで伊月に求められたい...
親友としてでもいい、できれば恋人としてがいいが...


内容はこうゆうものだった


『明日から一緒に帰ろーぜ』

嬉しいけど...!嬉しいけども、村松さんはいいのか?
聞きたい...でも聞けない

あぁ...俺ヘタレ...!
メールなんだから送っちゃえばいいだろ?
って声と
メールだからってそんなこと聞けねぇよ!もし伊月がそれで傷ついてたらどうすんだよ...っ俺が逆に立ち直れないんだけど!!
あれ...?これ天使の声と見せかけて自分の心の中のヘタレじゃね?
いやいや、もーいいよそんなことは!!
明日の帰りにでも聞けばいいか...



俺はすぐに返信して部活で疲れたせいかすぐに眠ってしまった

俺は明日思わぬチャンスが来ることを知らずに...

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