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□感謝の気持ち
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君には感謝の言葉をあげたい


だっていつも俺達を支えてくれる人だから...




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(伊月視点)




「あのさ、皆で昼休みに集まって2人に感謝の気持ちを伝えないか?」

そう言ったのは俺だった
いつも感謝してるし、伝える時がなかった俺には皆が言えば言えるかもと考えたのだ
1人で言ってもなんかだめな気がしたのも確かだけど
だから感謝してるのはバスケ部全員が思ってることだしいい提案じゃないかと思って出しただけ

「面白そうだなぁ」

「いいよ!」

「2人に...すか?」

「さっきの話聞いてましたか?火神君」

「聞いてたっつーの!!」

木吉が言えば次々と賛成の声がでる
まぁ火神は分かってなさそうなんだけど...
でも、皆が賛成してくれるならしっかり感謝の気持ちを伝えなきゃなぁって思った


「じゃぁ昼に屋上でな!」

「分かった!じゃぁ授業あるから行くねぇ」

「...」

コガと水戸部が部室から出て行く

俺は嬉しかったのかな...
皆が感謝してるってことが分かって
2人がいるからバスケ部は成り立っているんだ...
確かに始まりは木吉だった
でも木吉は...あいつに主将を頼んだんだ
俺は実際言うと木吉でも出来る役だとは思った、だって周りを生かすぐらいだから周りのことを考えて行動が出来る...そう思ってた
それに1番はあいつに...日向にそんな役をやらせたくなかったんだ...
俺からどんどん離れて行く日向に耐えられなかった
好きになればなるほど近くに居たい...そんな気持ちばっかで日向が主将になる時に素直に祝うことが出来なかったんだ
だから俺はお前に感謝の気持ちを伝えたいんだ


日向がいるから...俺たちはバスケが出来るんだって
お前という存在が俺にはとても大切な存在なんだって...


思うだけで言えなかった言葉を
言うから...

ありったけの気持ちをこめて


『ありがとう』


そう言うからね









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(日向視点)





昼、俺と監督は呼び出された伊月と木吉に
特に用があるとは思ってなかったから屋上に行ったら吃驚した
いつものメンバーよりはるかに多い人数が屋上を占領してるんだから

「...んだよ?この人数は...」

「ミーティングかしら?」

「違うよ...とりあえずさ、座って?」

伊月に促され座れば全員の視線が俺と監督の方へ向く
正直痛いほどの視線に首を傾げる


「俺からでいい?」

「いいよ」

コガと伊月の会話をどこか遠くに感じながらボケッとしているといきなりコガが俺と監督の名前を呼ぶもんだからビクッと体を強張らせる


今から何が始まんだよ!?


「まず...監督からね!いつもお世話になってて...なんてゆーのかなぁ、すっげぇ選手想いで俺らのこと1番に考えてくれる監督にすごい感謝してるんだっ!だから『ありがとー!』」

「...な...っ!?」


監督はコガの言葉で少し泣きそうになっている

「そんで、日向はいつも精神的な柱として俺らを支えてくれて...負けそうなときとか声出せっつーじゃん?すげぇなって...俺にはまね出来ないからさ、これからも支えてってほしいなって思ってるよ!だから...宜しくね?」



感謝の言葉を口にされるだけでこんなに泣きたくなるもんなんだな...
泣きはしない...でもやっぱり心に染みるのは確かで
俺の中の何かが込み上げてくるような感じがしたんだ
それだけ俺の中に溜められたストレスが弾けそうになっていたんだ


「じゃぁ俺ら...でいっすか?」

「うん、じゃぁ1年生代表で黒子と火神ね!」

「うっす...」

「はい」


「僕たちが躓いたときに支えてくれるのはいつも監督です。僕は誠凛に来て本当に良かったと思います。どんな時でも真っ直ぐな監督が支えてくれています...『ありがとうございます』それから...これからも宜しくお願いしますね?」


1年生にまで感謝されていることに嬉しそうに笑い...涙を溜めている監督はやっぱり女の子なんだな...なんて当たり前なことを考えている俺に火神から一言がふってきた


「『あ...りがとう...っす』」

「火神君...言ったじゃないですか、全部言ってください」

「なげぇんだよ!!そんなまどろっこしいことなんてしたかねぇよ!!」


恥ずかしそうに頭を掻いてる火神
黒子が考えたんだろう紙を握っている火神は黒子にキレていた
正直黒子は国語が得意なだけに何を言い出すか分からない、だから俺的にもありがたかった...
ここで泣くなんてしたかねぇし


「水戸部...はどうしよっか?」

「...」

「長くなるのは嫌だからって...でもすっごい感謝してるから、これからも頼ることが多いけどよろしくねって!」

「ありがとコガ!」


通訳をしてるコガ
水戸部の顔とコガの声は合わなすぎて少し笑えてくるのを耐えた
感謝してるって気持ちは伝わってくるから
俺の笑いでこの空気を壊したくない


「じゃぁ木吉な!」

「あぁ...んじゃ、俺が居ない間...リコが誠凛を押してくれたおかげで...それに日向が引っ張ってくれたおかげで誠凛が出来たんだと俺は思う、だから人を集めたのは俺だとしてもここまで作り上げてくれたのは2人のおかげだ!本当に『ありがとう』」

シンプルにまとめられた言葉は俺の心にも監督の心にも響いた
木吉に言われるだけでこんなにも泣きたくなるなんて思いたくないのに涙が出そうになる
泣くな...まだ伊月がいるじゃないか...
俺の恋人
俺にどんなことを言ってくれるんだ?
お前が言ってくれれば俺のストレスや不安なんて全部吹っ飛ぶ気がするんだ
だから早くお前の口から聞かせてくれよ...


「じゃぁ...俺か...監督、ケガしたときとか...マネージャーいないからマネージャーの仕事までして体壊さないか心配してたんだ...でも今まで俺らのことを監督としてと...マネージャーとしてと見ててくれたから俺たちここまでがんばれたと思う、『ありがとう!』」

にっこりと微笑んだ伊月は綺麗だった
監督に向けられた笑顔だけど俺は見惚れてたんだ

「日向...俺ね、日向の支えになってるか不安だよ...」

大丈夫お前はなってるよ、お前が存在しなかったら俺も存在してない気がするんだ

「でもね、日向が笑顔になるとね、あ、支えれてるんだな...って実感が持てるんだ」

俺もだよ...
お前が笑顔になるだけで俺の存在を肯定された気がするんだ

「俺がバスケ出来るのは...日向が居るからだよ、『ありがとう』」


あぁ...俺がバスケ出来るのも伊月が居るからだ
俺の方こそありがとう


こんなに満たされた気持ちになったのは
皆が俺に感謝してくれたことが主将という義務から少しだけ下ろされた気がしたんだ
俺の周りには支えてくれる奴が居て

それを見守ってくれる監督がいる

いつまでも俺の横で笑ってくれる奴がいて


後ろから押してくれる奴が居て

俺たちバスケ部を応援してくれる奴がいるから



俺たちはバスケが出来るんだ


だから...俺からも『ありがとう』
























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意味分からんww
まぁ次は海常の書きますぜb
主将に!かっさまつさぁんだよっ
がんばりまっせw
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