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□優しい君に恋をした
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「伊月、置いてくぞ!」

「え、あ、待ってよ」


俺を置いてくと言ったのは日向順平
俺の大親友であり俺の好きな人
普段はかっこ悪くて・・・でもかっこよくて、いつも俺を隣で支えてくれる
ヘタレな癖に優しい
そんで俺、伊月俊
男の俺が好きな人もまた男
用は同性愛、まぁ実ってないから愛とは言わないけど...

「伊月、飯食ってこーぜ」

あー、俺病気かも...
なんでこんなヘタレに恋したんだろう
いつも一緒に居るから?
そんだけじゃ好きにならない気がする

「おーい、伊月?」

だって一緒に居たって面白くなかったら恋はしないんじゃないだろうか?
じゃぁ日向は面白いのか?って聞かれたらすっごい悩むとこなんだけど...

「いーづーきー」

頬を引っ張られて目を見開く伊月にケラケラと笑いながら軽く引っ張り続ける日向

「ふぁんだお!」

「何だよ、じゃねーだろ?聞いてねぇ伊月が悪ぃよ?」

「...」

何もいえない俺をみてケラケラとまた笑い出す
ひでぇな...
引っ張られている頬を救うためにパチンと日向の手を叩いてやった

「ってー...」

「日向が悪い、で?どこ行くの?」

「本当に聞いてなかったのかよ...飯、食いにいこーぜって」

「お金今日ないんだけど...」

「んじゃぁ奢るわ」

「さんきゅ」


今思ったんだけど、多分こうゆうとこが好きなんだよ
俺見て笑ってくれるとことか、優しいとことか、隣に居ても...
飽きない
俺のことをちゃんと見ててくれて指摘してくれる、目を見て話聞いてくれたり、笑うと可愛かったり
多分これは俺にしかわかんないこと。
だから俺はお前のこと好きになったんだと思うんだ




俺ね


お前を好きになれて良かったと心から思うよ


いつも隣に居てくれて『ありがとう』

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