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□気づいて
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「おっはようございまーす」

元気よくゼロライナーへ入ってくる炉威の声を聞き、料理をしていた弁慶が火を止め、駆けてくる


「炉威じゃないかぁ!どうした?俺が恋しくなったか?」

「侑斗、借りてた本返しに来たよー」

「お、おう」

侑斗は動きをピタリと止めた弁慶を横目に炉威から本を受け取った

「あ、炉威!きょうしいたけの煮物を作ってみたんだ」

「本当!?食べたーい!」

炉威が弁慶の方へ駆け寄るのを、侑斗は見守っていた。


弁慶は、炉威が好きでたまらないらしい。
だが炉威はそれに気づけないほど鈍感なのだった


「侑斗は食べてくれないし、これは炉威の為に作ったんだ。」

「わぁ、ありがとう!」


炉威はにっこり笑って箸を受け取った
弁慶は抱き締めたくなる衝動を、手を握り締めることで食い止めていた

「んー!美味しい!」

「そ、そうか、今夜一緒に晩ご飯を食べない?」

「うん!食べる食べる!侑斗も一緒に食べようね!」


せっかく弁慶頑張ったのに、と侑斗は溜め息をついた

「いや、今夜は俺ちょっと用事があるから。二人で食べてろ」

「なーんだ。どうせ星がどうとかでしょ?」

「あー、まぁ、な」


勝手な解釈に感謝して侑斗はゼロライナーを出た


4月に入って冬の星座から春の星座へ移り変わろうとしている夜空。


「あ」


炉威はふと声を漏らした。

弁慶は晩ご飯を用意しながらもその声を聞いて立ち止まった

「どうした?」

「ふふー♪早く晩ご飯食べよ♪」

「…?」


何を考えているのかわからない。だが炉威は楽しそうに歌何て口ずさんでいる


弁慶が自分の分の晩ご飯を用意し終えると、二人でいただきますと言って食べ始めた


「美味しい!弁慶お嫁さんに欲しい!」

「あっはっは、…え?」

「いいないいなぁ侑斗!」

「え、炉威、それどういう意味、え、え!?それ結婚?え、…え!?」







.続く予定

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