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□さらば亀
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「炉威可愛い。」
「さっきっからそれしか言ってないよね。」
「可愛すぎる炉威が悪いんじゃない?
それにしても髪の毛纏めてると大人っぽいね。」
私は肩から垂れる髪を撫でて笑った
「ありがとう」
「(本当にもう…この子がもったいない。)」
私達はお風呂場に乗り込んだ
「うぉう…なんかお風呂変わってない?」
「あれ、直してあるじゃん。」
いつも見ていた浴槽の面影は消えていて、ちょっとだけ大きくなっていた
浴槽は綺麗だったけど床が破片まみれだった
「あ、コレキンちゃんのモフモフの」
「毛だね」
「言い方が嫌だ」
「コレリュウタの髪の毛だね」
「綺麗な色してるよねー。じゃなくて掃除しないと!」
「はーい」
私達は床を掃除しながら他愛の無い会話をしつずけていた
「見て見てー!キンちゃんのモフモフの塊ー」
「うわぁぁ!ちょっと炉威!!」
とか
「見て見て炉威ー。先輩の血ー」
「へ?ぎゃぁああああ!!ちょっとまっ!!モモ!?」
「騙されたー♪イマジンからは血は出ないよ」
「びっくりしたぁ…そういうブラックジョークやめてよね」
とか
「亀って食べられるのかな?」
「僕は食べられるより炉威を食べたいな」
「スッポンは食べれるんでしょー?美味しいのかなぁ?」
「……」
とか
今日はウラといっぱい喋って楽しかった
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