short
□MerryXmas
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「これは?」
「俺からの。」
「…開けてもいい?」
俺は炉威に頷いた
炉威はゆっくり箱を開けて目を見開いた
そして俺を見つめた
「いいの?」
「貸せ」
俺はその中身を奪って炉威の左手の薬指に嵌めた
「…ほら、お揃いだぜ」
「桃…」
「なんだよ、嬉しくねぇのか?」
俺がそう言ってニヤリと笑うといきなり抱きついてきた
「うおっ!?///」
「///!!」
俺は何も言わずに炉威を抱きしめ返した
「ありがと。」
「お礼は体で返せ」
「ぅン///!」
俺は炉威の唇に自分の唇を押し付けた
しばらくそのまま動かずに炉威の匂いを吸い込んだ
静かに顔を離して炉威を見つめた
炉威も俺を見つめていた
そしてまた唇を重ねた
「ぜってー幸せにするからな。覚悟しとけよ…?」
「うん。私も、離れないから覚悟してね?」
「ばっかやろう。俺は離す気なんてねぇよ。離せっつっても離さねぇからな。」
「上等じゃん。」
「お、なんだやんのかコラ」
「何を!?」
「だーまーれー」
「んんっ…!」
end