short
□MerryXmas
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俺は店の外へ出て近くの公園に炉威と向かった
「寒ー。」
「もうちょっとだから我慢しろ」
「うーん…」
炉威は自分の手に息を吹きかけてあっためてた
「…手」
「うん?」
「ほら」
俺は炉威の右手を強引に奪った
「え、…」
「ぉ、俺だってさみぃんだよ!///」
「///」
炉威は顔を赤くして俯いた
公園についてベンチに腰をかけた
「星、綺麗だね……」
そう言って炉威は空を見上げた
確かに曇ってねぇし星がよく見える
「冬の大三角形はベテルギウスとシリウスと
プロキオン。夏の大三角形はアルタイル、ベガ、デネブ…」
俺は炉威がデネブのこと言ってるみてぇでちょっとイライラした
「…綺麗だよね。」
「炉威」
「っ」
俺は炉威の華奢な腰に腕を回して抱きしめた
「俺だけを、見てりゃ良いんだよ…」
「桃?」
「これ…」
俺はポケットから小さな包みを取り出して炉威に渡した
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