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□MerryChristmas前編
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「ただいまー!」
「お帰りなさい、炉威ちゃん、金ちゃん。」
「おう、…なんやお前ら。そんな靴下みてぇな顔しよって」
金は一つのテーブルに集まってグチグチ言っている三人を見た
すると桃が金を見て舌打ちをした
「お前なぁ!!せっかく俺が買い物行くってのに抜け駆けたァいただけねぇな!!おぉ?熊公よ」
「それは僕も同感。」
「お前は入ってねぇよ」
「僕だって!」
「お前は更にカンケーねぇよ!てかお前はずっと寝てりゃよかったんだよ熊!」
「過ぎたことを言うな桃の字。いつまでもああやってゴタゴタやっとったら、いつまで経っても買い物に行かれへんやろ?」
「もとはと言えば姉ちゃんがワリィんだよ!」
桃が愛理に言うと、愛理は笑顔で手を降ってきて、桃は手を振り返してから再び金を睨んだ
「姉ちゃんが炉威と一緒に!なんて言わなかったら俺は買い物に行けたんだよ!」
「あ、桃ちゃん、じゃあもう一回おつかい良いかしら?」
「おう!何すりゃいいんだ?」
さっきとは一変、桃は炉威と行けるものかと思って(凶悪)笑顔で接した
「シップと包帯買ってきてくれるといいな。」
「任しとけ!ほら行くぞ炉威!!」
「桃ちゃん、」
「あ?」
桃は愛理に腕を引っ張られ、耳打ちされた
「(実は炉威ちゃんにさっき泥棒さんを退治して貰ったんだけど、左手捻っちゃって痛いらしいの、だから、ついでに手当もしてくれるかな?)」
「任せろぉぉぉぉ!!!」
桃は愛理から財布を受け取ると、走って店を出た
「皆炉威ちゃんが好きなのね。」
愛理は微笑みながら炉威の居る空部屋(炉威の部屋)へ向かった
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