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□れっつくっきんぐ
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「ただいま。…あれ、いい匂い。先輩何か作ってるの?」

「ただいま桃。」

「ただいまー。あら、桃ちゃんが店番?珍しいわね」


「もう帰ってきたのかよ…」


三人が買い物から帰ってきて、一気に店が騒がしくなっちまった。

もっと二人だけでいたかったんだけどなァ

亀公はカウンターに座って頬杖をついて俺を見た

「…なんだよ」

「ふーん…二人きりだった訳?先輩もやるねぇ」

「はぁ!?な、何言ってんだ馬鹿野郎!!」


亀公は相変わらずニヤニヤして俺のことをからかいやがった

奥の部屋から炉威が俺を呼んでいた

「桃ー!出来たー!盛りつけしよー♪」


炉威が暖簾をくぐって笑顔で俺に近寄ってきたが、帰ってきた姉ちゃん達を見て笑顔をそっちにむけた

「あっ、愛理さん、良太郎さん、浦、お帰りなさい!今プリン作ってるの!」

「プリンかぁ!楽しみだな。」

「炉威が作ってくれるなら僕はなんでも嬉しいよ。」

「そう言えば金ちゃんは?私たちが出かける前はそこに座ってたんだけど…」


姉ちゃんが奥の座席を指さして首を傾げた

あ。そう言えば居ねぇな。

「うーん…あ、あ!!金ちゃん!!」


炉威がカウンターから身を乗り出して下をのぞくと、パンツが。

「っておい!!見える見える!!///」

「こんなところに…金ちゃん起きなさい、風邪ひいちゃうから。こんな薄着で」

俺が炉威を引きずり下ろしている間に、バカは目覚めた

「ん…?あれ、姉ちゃんやないけ!一日見とらんかったもんやから心配しとったんやで!?良太郎も!」

「あれ僕は?」

「ごめん金。でも金が寝てただけだよ…?僕たちは買い物に行ってたんだ。ちょっと遠くてね。」

「心配してくれてたのね。ありがとう金ちゃん。じゃあ上着羽織ってきなさい。風邪ひくわよ」

「せやな。」

「全く人騒がせな奴だぜ…あ、そうだ。プリンの盛りつけするんじゃなかったのか?」


炉威を見下ろすと頭をひねって唸っていた

「どうした?」

「うん、龍遅いなぁって…盛りつけしちゃおっか。」

「お、おう。そうだな…」


俺たちは奥の部屋に戻ってプリンを蒸し器から出して皿にひっくり返した


「そーっとだよ、そーっと!!」

「声量がそーっとになってねぇぞ。お!出た!!」

「うわぁ!きれーい!!」

「お、おう…///」

なんだよ、可愛いじゃねぇか馬鹿


俺たちはプリンを全部器から出して(一個一個に感動しつつ)生クリームとかをトッピングしまくった

「お、うめぇ」

「あー!何舐めてるの桃!」

「ほーらよ」


俺は自分で使ったスプーンに生クリームを乗せて炉威の口の中に突っ込んだ

「んっ」

「…な?」

「あまーい!じゃなくて!早く盛り付けちゃお!」

「はーいはい」


あれ、反応薄くね?
寂しいんだけど。

ま、いっか。
いやよくねぇ。

後で聞いてみるしかねぇな


「出来たよー!」

「わぁ!美味しそう!」

「上手ね、桃も炉威ちゃんも!」

「ありがとう炉威。」

「お、うまそーやないけ!俺んもあんの?」

「うん!みんなの分作ったから金ちゃんのもちゃんとあるよ!」

「くぅ〜!炉威の愛!泣けるで!」

「何言ってんの金ちゃん。炉威の愛は僕のものだから。ね、炉威」

「馬鹿いってんじゃねぇ。俺のだ。」


これで気づくか?


亀公にプリンを出してやると同時に炉威の方をちらりと見てみると、顔を赤くして俯いていた

「…照れてんのか?」

「照れてない!///ほらプリン食べて!私が食べちゃうよ!?」

「はっ。わーかーったよ」


なんだ。やっぱ脈アリじゃねぇか
安心したぜ


俺はプリンを一口食べてニヤけた
炉威は微笑みながらプリンを食べている気がした



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