short

□ホントの僕と君
3ページ/5ページ



僕は炉威ちゃんに先に外で待っていてもらって、会計を済ませたあとトイレに入った

鏡の前で手をついて溜め息をついた


「なんで釣れないんだ…?」

今まで何事もうまくいったのに。

皆バカみたいに釣れたのに。


「これは大物だね。」


僕は髪型を整えてから自分の青い瞳を見据えた



カランカランと可愛らしい音を立てて、レストランの扉が開いて閉じた


「遅くなってごめんね」

「ううん、大丈夫だよ。」

「じゃあ行こっか。遊園地」


僕がそう言うと、炉威ちゃんはとても嬉しそうに頷いた

「……」

「浦?」

「…楽しんでくれると嬉しいな」

「うん!」


もういいや。

キャラとか。


炉威ちゃんの手をそっと繋いで、彼女を見下ろすと、目が合った



 next→
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ