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□ホントの僕と君
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僕は炉威ちゃんに先に外で待っていてもらって、会計を済ませたあとトイレに入った
鏡の前で手をついて溜め息をついた
「なんで釣れないんだ…?」
今まで何事もうまくいったのに。
皆バカみたいに釣れたのに。
「これは大物だね。」
僕は髪型を整えてから自分の青い瞳を見据えた
カランカランと可愛らしい音を立てて、レストランの扉が開いて閉じた
「遅くなってごめんね」
「ううん、大丈夫だよ。」
「じゃあ行こっか。遊園地」
僕がそう言うと、炉威ちゃんはとても嬉しそうに頷いた
「……」
「浦?」
「…楽しんでくれると嬉しいな」
「うん!」
もういいや。
キャラとか。
炉威ちゃんの手をそっと繋いで、彼女を見下ろすと、目が合った
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