boundary of spacetime
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あの日から私は今までの悩みが吹っ切れたらしく、その拍子にネジが二本くらい外れてしまったらしい
「おはようございまーす」
「おはよう炉威」
「あ、良太郎。おはよう」
今日は朝から良太郎がデンライナーに乗っていた
私は良太郎の相席に座って欠伸をして辺りを見渡した
モモは筋トレ。
ウラは読書(メニュー)
リュウタはナオミさんと一緒にコーヒーを作っている。
そしてキンちゃんは相変わらず居眠り
「ハナさんは?」
「まだ起きてないんだと思うよ。今日は寒いしね…」
「そうだね…こんなに寒いのイマジン達はよく耐えられるよね」
そう言うとリュウタとナオミさんがコーヒーを運んできてくれた
「寒いときはコーヒー飲んであったまってくださいね!」
「ありがとうございます!」
「はいどーぞ♪」
「ありがとう…」
良太郎は鮮やかなコーヒーを苦笑いで受け取って私に目を移した
「…飲めるかな、そのコーヒー」
「分かんないけど…イマジン混ざってるし大丈夫なんじゃないかな?」
私はコーヒーを一口啜った
「…むぇっ!」
「だ、大丈夫!?」
私はあまりのマズさに咽そうになったけど、さすがに失礼だと思って飲み込んだ
目がぐるぐる回って机に額を思いっきりぶつけた
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