boundary of spacetime
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目が覚めるとデンライナーの中だった
私は誰かに膝枕をしてもらっていた
見上げるとモモがコーヒーカップをテーブルに置いて私を見下ろした
「起きたか。」
「私いつから…」
「2日前から。ったく寝すぎだっての。」
起き上がると周りは既に暗くなっていた
「もうすぐで3日だったぜ。」
「ずっと居てくれたの?」
私はモモに尋ねたけどモモはじっと私を見つめた
「…?」
「お前よォ。一人で色々悩んでんじゃねぇよ。」
「え…」
「お前ん中入りゃ一発で分かるっての。
何自分責めてんだよ……俺はそういうの嫌いなんだよ。」
モモはそう言って私の後頭部に手を添えて自分の胸に納めた
私は泣きそうになった
「お前は独りじゃねぇんだから。俺以外にも良太郎とかハナクソ女とかいるだろ?」
「うん」
「だからたまには頼れ」
「うん」
「俺だったらいつ頼ったっていいんだからな。」
「うん」
返事をするにつれてどんどん涙が溢れてきた
モモは私を 泣くな泣くな。と言って撫でてくれた
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