boundary of spacetime
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店を出てデンライナーへ帰る途中、今までは全然しなかった
“イマジンのニオイ”が鼻を突いた
「『イマジンのニオイだ…』」
「え?」
そう言うと同時にモモが入ってきた
「モモタロス!勝手に入ったらダメだよ!」
「同意の上だ。それより良太郎。匂うぜ」
モモは当たりを見渡した
そうするともれなく私も見渡すことになる
遠くの方に何かが見えた
『モモ、居た』
「見えてらァ…行くぞ良太郎!」
「うん!」
そう言って走り出そうとした瞬間、モモがはじき出されてウラが入ってきた
はじき出されたモモはその拍子に良太郎の中へ入った
「何すんだよ亀公!!」
「イマジン探しご苦労さま。今日は僕が炉威と変身するから」
「何ぃ!?」
「それにしても本当に動きやすいね。僕にピッタリ」
『ありがとう。』
「何言ってやがる!俺との相性の方が抜群なんだよ!!」
そう言ってモモは私の胸ぐらを掴んで顔を近づけてメンチを切った
「おっと、今僕は炉威なんだけど…?」
「あ、/////////」
モモはパッと放すと顔を赤くしてそっぽを向いた
『ほんとごめんモモ…後でプリン買ってあげるね』
「おう…///」
『ねえ皆、早くイマジンを追わないと』
「あ、そうだった。じゃあ行くよ炉威」
『うん』
「行くぜ」
『うん』
「「変身」」
[SORD FORM] [NEO ROD FORM]
二人で変身すると、脳内にハナさんの怒声が響きわたった
『何やってんのよ馬鹿亀!!モモはいいとして勝手に憑かないでって言ったでしょ!?』
「炉威は許してくれたよ?」
ウラはそう言ってモモを睨んだ
するとモモはベーと挑発してきた
『炉威!!体は大丈夫なの!?』
『特に。大丈夫です』
『まったく…皆聞いて』
ハナさんが言うと、私達4人は耳を澄ませた
『今二人はイマジンを憑依させて変身してるわよね?』
『うん』
『もし、二人同時にキンタロスを呼び出すとどうなるかわかる?』
『…まさか』
私はキンちゃんが分裂するという恐ろしい想像をした
「で、どうなるんだよ」
『キンタロスはちぎれる』
「何ィ!?」
「そんな!」
『ちぎれるって…』
『うそ…』
やっぱり私迷惑なんだ…
『だからくれぐれも同時に呼び出さないで。
それと良太郎がウラを呼び出すと炉威はプラットフォームになるから。』
「…わかった。」
「ほんとに?」
「なめんなよ亀公!行くぞ!!」
「はーいはい。」
二人は走ってイマジンを追いかけた
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