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□忍たま逆ハー
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私の朝は、下級生を起こすところから始まる

河島炉威15歳。訳あってくの一教室ではなくて事務員として働いています。
そんな私は朝一番に起きて下級生を中心に起こしに行くことです

起こし方は超簡単。廊下に立って忍たま長屋に向かって叫ぶだけ



「皆起きてー!」


そして歩きながら起きてーと適当に連呼する
すると障子があいてみんなが出てくる。


「おはよう喜三太くん、金吾くん。」

「う〜ん…おはようございます炉威さん」

「おはよう炉威さん〜…」


微睡みながらも挨拶を返してくれる可愛い一年生に頬が緩む。
再度おはようと言って全部の部屋を回り、次は食堂へ向かう。

廊下で土井先生にばったり会う。いや別に嫌いじゃないよ?ビックリしただけです


「おはようございます土井先生」

「ん、ああおはよう…」


先生はまだ眠そうだった。欠伸をしながら私についてくる。朝食ですか。
眠そうですね。寝不足ですか?なんて愚問は絶対聞かない。きっと眠いから答えるのが億劫でしょうね


「今日の…メニューは?」

「今日はハンバーグ定食かカツ丼です」

「よかった。じゃあ私はハンバーグにしよう。」


丁度食堂に着いて、先生は私にそう言って笑った。
先生の笑顔は100000000ボルト←


私も負けないくらいの笑顔で返事をして厨房へ入った


「みんなは起きたかい?」

「はい!ちゃんと起きてくれましたよ!ハンバーグ定食お願いしまーす」

「はいよー!」



おばちゃんの手際の良さには惚れてまうやろ。
そしてあっという間にハンバーグ定食完成。私ご飯よそっただけなんだけどね

それを待っていた土井先生の前に出す


「お待たせしました!」

「ありがとな」


爽やかスマイルいただきました。って何言ってんの自分。きもい


そんなこと考えているときもんじこと文次郎くん達六年生登場。

「おはようみんなー!早いんだね!」

「おう。お前は朝からハイテンションだな」

「私と一緒だな炉威!!私も絶好調だぞ!」

「小平太と一緒〜!ってことは元気ってことでいいじゃないっすか先輩」

「先輩って呼ぶなバカタレィ」


文次郎くんは私の額にデコピンを食らわせて奥へと進んだ。何故か食満くんにもデコピンされてちょっとフリーズした。何故?

「おばちゃんハンバーグ定食」

「俺もー」

「私もハンバーグ定食おねがいします」

「もそもそ」

「ハンバーグ定食二つー」

「みんなハンバーグ定食なの?じゃあ僕はカツ丼にしようかな。まだ食べたことないし」


ああ伊作くんすっかり忘れてる。カツ丼の恐怖


おばちゃんのお手伝いをして五人分のハンバーグ定食を出し、最後のカツ丼をおばちゃんに託した


「「いただきまーす」」

「カツ丼まだかなー?」


と、伊作くんが言った矢先、


「喝ッ!!!」


どーーーーーん


伊作くんの脳天にカツ丼が落下。忍たま食堂名物。カツ丼。いけどんじゃないよ。


「す、すっかり忘れてた…」

「本当に不運だな。」

「言わないでよ」


伊作くん(とカツ丼)にびっくりしながらほかの子の定食を作る。
本当におちてくるんだもん。


「おはようございます炉威さん」

「おはよーございまーす!」

「おはよう乱太郎くん、しんべヱくん。きりちゃんまだ起きてないの?」


数馬くんにカツ丼を頼まれtおばちゃんに通して乱太郎くんの話を聞いた


「きりちゃんなんか具合悪そうだったから置いて来ちゃった。」

「保健委員がなにやってるの。」


乱太郎くんにチョップをお見舞いして食堂へ戻った


「きりちゃんは私がなんとかするから。乱太郎くん達はちゃんと朝ごはん食べてね」

「「はぁーい!」」

「ん、良いお返事ですねー」


二人にハンバーグ定食を渡すと、土井先生がお盆を返しに来た


「ご馳走様。」

「はい!今日も頑張ってくださいね!」

「っ…ああ。それじゃあ。」



土井先生に手を振って最後の子のオーダーを通す。


おばちゃんが叫ぶと奥の席の勘左衛門くんが悲鳴をあげた



「じゃあ私はきりちゃんの様子を見に行ってきます」

「はい、行っておいで」


きりちゃん具合が悪いなんて珍しいなぁ…大丈夫かな?



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