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□僕だってね
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きっと僕の性格、喋り方、生き様が悪いんだ。
こんなんだからきっと炉威が振り向いてくれないんだ。
いつもいつも僕を子供扱いする。
そういうのはもうこれっきりにして。
僕だって男の子だよ?
分かってないなら解らせるしかないよね?
どんな手段をつかっても。
「炉威〜、おはよう」
「ん?おはよう龍太。今日は遅いね」
昨日の夜、何回もシュミレーションしてた。そしたらいつの間にか今日になってて。
僕は炉威にベタ惚れなんだな、と思い知らされる。
それと同時に、まだ振り向いてくれないってちょっと悔しくなる
「炉威今日はバイトないんだね」
「日曜だからね。でももう一時だし、どっか散歩行こうかなぁって。」
「じゃあ僕も行っていいよね?答えは聞かないけど」
そう、耳元で囁いてみる。顔を真っ赤にして炉威は僕を見上げた
「ふふっ♪じゃぁご飯食べるから待っててね」
まだまだ、こんなんじゃ終わらせないからね?
ご飯を食べて、歯磨きして、着替えて、ライブラリーに行くと、さっきとは違う服を着た炉威がコーヒーを飲んでいた
「わぁ、炉威可愛い!」
「え、あ、ありがとう…///」
「僕の為に着替えてくれたんだよね?じゃぁ行こっか!」
ちょっと強引だけど、炉威と手を繋いで店の外へ出た。
男に免疫が無い炉威だけど、今日は大人しく僕と手を繋いで歩いてくれた。
公園についてベンチに座る。
春だからあったかくて眠くなっちゃう。寝不足だし、
「龍太大丈夫?隈できてるよ?」
「大丈夫。ねぇ炉威、僕のこと、好き?」
単刀直入って言うんだよね。こういうの。
僕は炉威の答えを待っていた。
さっきより顔を真っ赤にさせた炉威は、困りながら焦ってた。
可愛いなぁ。
僕は堪らず炉威を抱き締めた
「えっ、///」
「僕は大好きだよ。炉威、大好き。」
「龍太///」
「僕ね、炉威に子供扱いされて、悔しかった。」
「そ、そんなことないよ!」
「え!?」
炉威は僕を見上げてそう言った
「わ、私も龍太が好きだよ!ずっと前から大好きだよ!でもどう接したらいいかわかんなくて…ごめんね?」
「じゃ、じゃあ僕のこと子供扱いしてたのは照れ隠し?」
「ま、まぁそうなるかな…」
僕は嬉しくて炉威をギューっと抱き締めた。
「僕、炉威を大切にするからね…」
「フフ、ありがとう…///」
やっと手に入れた。僕の光。
なくさない。離さない。繋ぎ留める
「ね、僕男だからね?それも炉威の。炉威も僕のだから、両思いの記念に今夜一緒に寝ようね?」
「え、そ、それは関係ないんじゃ…」
「ま、寝かせるつもりはないんだけどねー♪」
「りゅ、変態!!」
しょうがないじゃん。ずっと我慢してたんだよ?
大好きってことだから、いいよね?
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