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□さらば亀
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デンライナーの中にある大きなお風呂

私も毎日お世話になっている


「おはよー…」

「ん?炉威おはよう」



今日も早起きして食堂車へ入った



「おはよう。あれ、皆は?」


肝心な良太郎さえ居ない。
居るのはウラとナオミさんとオーナーだけの異色のメンツ



私はコーヒーを飲むウラの前に座った


「ああ、先輩たちならイマジン釣りに行ったよ」

「え?じゃあ何でウラ居るの?まさかハブ?」


私が冗談で哀れみの目を向けると、ウラは笑った


「そんなわけないでしょ?僕は炉威が来るから待ってるって言ったんだよ。」

「そうなの?良太郎達のとこ行かなくていいの?」

「いーいーの。僕は炉威と一緒にいたかったんだから」



ウラは私の横に座って腰に腕を回した。
ちょうどその時ナオミさんがコーヒーを持ってきてくれた


「炉威ちゃんコーヒーでーす♪」

「ありがとうございます♪あ、何か尖ったものありませんか?
この亀さん目を抉られたいらしいので…ねーウラ」

「はは、冗談キツイなァ((汗」


ウラは苦笑いをしながら腕をどかしてくれた


「ハァ…」

「今だいぶ無理したよね?炉威」

「あたりまえでしょ……
だいたいウラの目を抉りたいなんて思ったことないし、ましてや皆を傷つけたいなんて思わないよ」

「やっぱりね…ハナさんにでも教わったの?その回避法」

「うん。」

「可愛いなぁ。」


ウラはコーヒーカップを置いて私に抱きついた



…磯の香り



「そうだ炉威、今日一緒にお風呂掃除しない?」

「お風呂掃除?な、何故…」

「キンちゃんまたぶっ壊しちゃったんだよねー。
リュウタは喜んで遊び出すし先輩の血がいっぱい付いてるし」

「血!?」

「冗談だよ。でもキンちゃんがお風呂壊して
リュウタが騒いでそれに拍子をかけたのはホント」

「よかったぁ…ていうかイマジンは血じゃなくて砂でしょ?ビックリした。」

「ホント炉威って可愛いよね。」

「はいはい。ありがとー」



私は思いっきり抱きしめてくるのを胃袋が出ないように必死で押さえていた


「じゃあお風呂掃除一緒にしてくれる?」

「ハァッ…(あぶねぇ)…今から?」

「そう。」

「いいよ。じゃ行こっか」


私達は着替えてからお風呂場の前に集合した


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