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□豹変
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ある日突然、
「おはようございます炉威さん。」
彼氏が紳士になりました
「えー…はい?」
私は何が起こったか分からずに、ただ呆然と立ち尽くした
エプロンつけて爽やかに笑う桃…
良太郎顔負けの紳士オーラを放っていた
誰かに助けてもらいたくて店をぐるりと見渡したけど誰もいない。
え、嫌なんだけどこの紳士…
私は一歩後ずさって桃を見た
「どうしたのですか?ああ、二人きりで緊張しているとか…?」
「え、あの誰ですか?」
私は近づいてくる桃に言い放った。するとびっくりした顔をされた
「!?」
「私は桃ですよ。野上桃。あなたの恋人です。あなたの記憶が無くなったのならば…また私が思い出させて(ry」
「いや黙れ。」
私はいらついて桃の頬をむぎゅっと掴んだ
すると桃は魚みたいな顔で私を見下ろした
「ぬにしゅうんねふか(何するんですか)」
「ねぇ桃、何か変だよ?変すぎて私イラついてきたんだけど」
「きがみゅいじかいでふね(気が短いですね)」
「あなたに言われたくありません。兎に角何でそんなに紳士になっちゃったんですか?」
私はそう言って手を離してあげた
同時に桃の胸の中に引き込まれた
「ぅわ!?」
「炉威さん」
「/////////!?」
桃は私の耳元で、いつもよりワントーン低い声で名前を呼んだ
しかも敬語て…
「て、てでぃ…」
「天丼さんですか?ここにはいませんよ。それよりも私を見てください。私を見て、私名前を呼んでください。」
「えぇぇぇえぇぇえ!?ちょっ、ほんと大丈夫!?///」
「私はいつでも大丈夫です。なんせ最初からクライマックスですから」
「いや、意味わかんないです」
「そうですか……では、教えてあげましょう。」
「え!?ひぎゃぁぁぁぁああ!!」
私は桃に抱き上げられて悲鳴を上げた
ここまで桃が怖いと思ったことはない。
いや、そもそもこれは桃ですか?
てか何で誰も居ないんですか!?
「ちょっと桃!!どこ行くの!?下ろしてよ!!」
「嫌がっても無駄です」
「意味わかんない!!何がクライマックスなの!?」
「強いていえば……私の理性ですかね?」
KUWARERU☆
「いやぁああああぁぁあぁ!!桃ぉぉぉぉ!!助けて桃ぉぉぉぉぉ!!」
「何言ってるんですか?私が桃です。」
「桃ぉぉおおお!!」
「なんだようるせぇな」
「助けて!!って桃!!帰ってきた!!」
私はシラフに戻った桃に抱きついた
「よかったー!!桃があんなに積極的なわけないよねー!!よかったよかった!!」
私は桃の頭をポンポンと撫でた
すると桃は止まっていた足を再び動かした
「あれ、桃…?」
「ずっと我慢してたけどもう限界だ。お前が優しーーーーい俺しか知らねぇんなら怖ーーーーーーーーい俺を教えてやる。てかぶち込んでやる」
「はぁ!?ちょっと待って!!桃!!いやぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ・・・・・」
その後はご想像にお任せします
end