My Choice

ーーもしも神様と友達で、




こんにちは。そしてお久しぶりです。管理人の叶です。

この度……HP創設以来書いてきた夢小説の「My Choice 〜foresee〜」を凍結することにしました。
理由は長期放置のためです。リアルで色々あって、HP更新を長い間止めていたのですが、その間にMCを書くやる気が失せてしまいました。あと昔の自分の文章力の低さに絶望したのも理由のひとつです。今も酷いものですが(笑)

私のポリシーに、一度始めた長編は打ちきりにするにしてもなんらかの形で終わらせる、というのがあります。それなので、今回このページで、考えていたラストまでのあらすじを公開し、MCを凍結することに決めました。
よってこれからは自分の熱が冷めない内に全てを完結させようと思っています!

というわけで、あらすじです。
完結できなくて本当に申し訳ないです。



*あらすじ*
主人公はとある金髪美少女な神様と友達。神様は暇つぶしのため主人公のもとへよく遊びに来ていた。ある日、神様は主人公に好きな世界へトリップしてみないかと誘う。
リボーンの世界に行きたいと主人公は願い、神様の力でリボーンの世界へトリップ! 神様からトリップ時に何か特典をつけてくれると言われ、キャラ達と行動していても足手まといにならないレベルの高い身体能力と、魔法が使える力がほしいと主人公は望む。
リボーンの漫画持参でリボーンの世界へトリップした主人公。自らを偏った情報ばかりを持つ情報屋だと偽り沢田家に転がり込む。(つまり情報屋と偽ることで、知るはずのない情報を知っていても誤魔化しが効くため)主人公はツナやリボーン、雲雀さんなど、主要キャラ達と仲良くなり……日常編を終える。

黒曜編では魔法を使えるというチート技を持つ主人公は、黒曜での戦闘には手を出さないことを決め、主人公はツナ達と共に黒曜に乗り込む。
ツナの戦闘の手助けをするなどしてツナが成長する大切なこの回をぶち壊したくないため、主人公はツナvs骸との戦いの直前に、一番傷ついている雲雀さんを抱えて校舎を出て一足先に黒曜編から離脱する。



リング争奪戦編開幕の日、晴のハーフボンゴレリングが自分の所へ届いているのを見つける。このままだと原作が大きく変わってしまうヤバいと焦った主人公は、ツナのお父さんの所へダッシュし、ツナパパに自分は晴の守護者に相応しくないと力説する。
私の他に、晴の守護者候補には笹川良平がいたはず、だから笹川良平を晴の守護者に指名してくれ。私のメインの戦闘方法は魔法だから、晴の守護者の使命に相応しくないと説得する。
しかし魔法という不思議だが強力な力を持つ主人公の力をボンゴレから手放すのは惜しいと渋ったツナパパは、歴代ボンゴレの正式な守護者にはないが、十代目のみの正式な守護者として、霧氷(むひょう)の守護者という役職に主人公を任命する。霧氷の守護者は、時には激しく敵を攻撃し、時には目には見えない形で仲間を見守る、という使命を帯びている……とその場で即席で決め、指名される。自分が晴れの守護者になるくらいなら霧氷の守護者になった方がいいと主人公は霧氷の守護者になることを承諾する。次の日、霧氷のボンゴレリングがイタリアの本部から送られる。その早さに驚く。ワオ。
(よく夢小説で主人公枠として出てくる風の守護者にはしなくなかったので……。雪や夜や大地の守護者だとあとあと他のキャラとかぶりますし、かなりマイナーな霧氷(むひょう)にしました。by管理人)

リング争奪戦。主人公は霧氷の守護者なのでヴァリアー側と戦う人がいない。よって霧氷の守護者である主人公は、勝った側のチームの守護者になることになってしまう。「え、ちょヴァリアーとか行きたくねぇ! ボンゴレ絶対勝とうな!!?」
雲の守護者戦までは原作通り。大空戦では主人公もツナ側守護者として参戦。ただし、大空のリングでしか解除できないというなんともドSな仕様の毒のウォッチを渡される。
……しかし、毒のウォッチを渡されることを知っていた主人公は、薄い金属のプレートをブレスレットのように手首にはめた上からウォッチをつける。つまり、手首に毒を注射する針が刺さらないようにした。よって戦闘が開始しても守護者の中で一人だけぴんぴん元気。大空のリングでしか解除できない仕様も意味をなさなくなる。チェルベッロがっかり。
主人公は屋上のランボのもとへ走り、ウォッチにリングをはめ、解毒させる。そしてリングをレヴィの届かない元の場所に戻し、ランボを抱えてそのまま病院へ。「守護者は全員参加、って言ってたけど、最初から最後までいなきゃいけないって言ってなかったでしょ! ちゃんと少しは参加したんだからもう帰ってオッケー!」とよく分からない屁理屈をこね、病院へ。ランボをちゃんと元の病室に戻し(近くの部屋に居たディーノさんとロマーリオさんに戻すのを手伝ってもらった)、再び学校へ戻る。戻ったころにはほぼ全てが終了していて、ツナ側の勝利で万々歳。しかし自分はほとんど何もしていないことに心の中で悲しむ。折角トリップをしたというのに、自分は何も原作を良い方向に変えられていないことに悩む。



未来編。主人公はツナが未来へ飛ばされてから二日後、体が何かに引き込まれるのを感じる。気づけば森の中。森から出ようとそこらを適当に歩いていたら、γvs極寺山本コンビが戦って、敗北しかけている所に偶然遭遇。本来なら十年後雲雀さんがやってきて、ピンチのところを助けるのだが、何故か来る気配がしない。
これはやばいぞ!と思った主人公はγの前に躍り出る。「ちょっと待てぇそこのロリコン!!」とγを罵りながら雲雀さんが来るまでの時間稼ぎで戦闘開始。ひたすら魔法で攻撃を防いだりしながら押されぎみではあるが割と互角に戦う。今までちょいちょい戦うことはあったが、本気で殺り合う戦闘は経験したことがなかった主人公。気に今回が神様に与えられた力を使っての初めてのガチな戦闘だったが意外と戦えることに驚く。(私って戦闘要員とカウントして大丈夫だったんだ……信じられん)
しばらくすると十年後雲雀さんが登場。その時また主人公は体が何かに引き込まれるのを感じたので、後は雲雀さんに任せ、自分は最後の攻撃を仕掛けようとするγから逃げるため森の中へ走り去る。

気づくと今度はシャレオツな高層ビルの中に居た。やぁ、主人公チャン、という声に振りむくとそこには白蘭が。「おーのー……超展開乙」
軽い調子でお茶に誘われ、白蘭と話す。すると白蘭は、主人公は十年後の世界には存在していないという衝撃の事実を告げる。白蘭曰く、主人公が中三の頃から消息が不明だという。(あー……リボーンってツナ達が中一〜中二の間の話だから、原作が終わった中三になって、何らかの理由で私はきっと元の世界に帰ったんだろうな)と主人公は冷静に考える。
だからミルフィオーレはボンゴレに関わる人物の中で唯一主人公だけは捕まえられなかった。白蘭は主人公に君は何者なんだと問う。「えと……人間っす」
白蘭とのおしゃべり?が終わった後、また体が何かに引き込まれるのを感じる。十年後の世界の存在しない主人公は、自分は今回の入江正一の計画から除外されたのだろうと考える。だから変な感覚の後に訪れる時間移動は十年バズーカではなく金髪神様の仕業だと推測する。

今度は気づくと十年後ボンゴレアジト内にいた。突然現れた主人公に驚きを隠せない一同だったが、過去組からはすぐに歓迎される。しかし十年後組は主人公と会えたことに喜ぶが、複雑な表情。過去組からはなぜ主人公は中三の時にこの世界から消えてしまったのか問い詰めるが、自分が異世界からのトリッパーだということをまだ言っていない主人公は、未来の自分のことなんて過去の自分には分からないとお茶を濁し、その場を逃れる。過去組が去った後、主人公は真相を知っているであろう十年後組に「多分その様子からして、みんな私が何者か、そして何で中三でこの世界から消えたか知ってるみたいだね。私、みんなに自分のことを明かしたいタイミングがあるから、過去組のみんなには私のことを黙ってて欲しい」と言う。
主人公は基本的には女子と共にツナたちのサポートに回り、魔法を使う練習をするためトレーニングルームが開いた時たまに練習するという日々を送る。

メローネ基地編ではツナについて行く。スパナとの闘いでは端っこの方へ隠れてやり過ごし、戦いが終わった後はツナとスパナと共にスパナの研究室へ行く。
そのまま幻騎士と会い、入江正一と邂逅。メローネ基地編でのあまりの活躍の無さに自分は傍観主になりにこの世界へ来たのではないと、また自分のこの世界に居る理由が分からなくなり、悩む。



チョイス編ではボンゴレ側の無属性が三人選ばれ、三人目の無属性として戦いに参加。最初は入江正一とスパナと共に居るが、山本と幻騎士の戦いが終わる直前にそちらへ飛んでいく。幻騎士から力業で無理矢理雲桔梗を引っこ抜き、幻騎士の命を助ける。幻騎士をボンゴレ側観覧席に届けた後、入江正一を守るために今度は入江正一とスパナのもとへダッシュ。しかし既に桔梗が今にも入江を襲おうとしているところだった。主人公はとっさに魔法シールドを展開させ入江を守る。桔梗の攻撃は主人公のシールドによって弾かれ入江には当たらなかったが、入江は疲労で倒れ、ミルフィオ―レ側の勝利となってしまった。
しかし初めて自分の関与で人を助けられたこと(幻騎士)、人を守れたこと(入江正一。一応桔梗の攻撃は当たっていないため)に嬉しさを感じる。「私、やっぱりここに居る価値はあるんだ……」



未来最終決戦前半では主に援護と救護に回る。GHOSTが出る直前、周りに居る他の人たちに退却するように言い、ブルーベルやザクロには、干からびる前に転送魔法をかけ、離れた場所に移動させる。そして死ぬ気の炎を持たない自分がツナが来るまでの間、GHOSTの足止めをする。(霧氷の炎なんていう設定は原作にはないため、主人公には炎がないという設定)

ユニが自らの命を犠牲にしてアルコバレーノを復活させる際、どうしたらユニとγを助けられるかと必死に考えていると……体が引き込まれる感じがして、気づくと十年前のツナの部屋にいた。まさか、このタイミングで私だけ過去に戻ってしまったの……!?と焦る。パニック状態に陥っていると、ツナの机の上に手紙が置いてあるのに気付く。そこには、
『こんにちは。これはアルコバレーノ編が終わった後の主人公です。
何故今自分がここにいるのかと焦っていると思う。私もそうだった。何故あなたが今ここにいるのかというと、それは『今』の私が未来へ行っているから。ほら、漫画でさ、アルコバレーノ編の最後で、ツナがアルコバレーノ達を助けるためにタルボじいさんにおしゃぶりに永遠に炎を灯すことのできる器を作って貰ったでしょ? あれの応用で、全てが終わったあと、私がタルボじいさんに、夜の炎を使って炎を増幅させる器を作って貰ったの。ユニを助けるために。そのあとヴィンディチェに行って夜の炎を器に灯して貰った。それでユニの炎を増幅させて、ユニの命を削らずにアルコバレーノを復活させるんだ。で、準備ができたら突然あの金髪神様が現れて、お望み通りあなたを未来へ転送してあげる〜って言われたの。やっぱり暇潰しのためにずっと私を見ているからね。それで今『未来にいる過去』の私へ手紙を書いています。読み終わった頃にあなたは未来へ戻るはずです。
上に書いた通り、これは少し前に私も経験したこと。だから全てが終わったら、あなたも今の私と同じことをして。それでユニとγを救って。
私も、一度は……ううん。何回もなんのために私トリップしたんだろうって思った。けど、存在した意味はあったと思う。だってさっき幻騎士や入江さんやザクロやブルーベルを助けたでしょ? 少しでもみんなの怪我や犠牲を少なくすること。それだけでも原作とは違うことだし、それは絶対に『良い事』だよ。少しだけではあるけど、私、少しは原作変えられたんだよ。ここに来た意味ってあったんだと思う。最後まで原作沿いを駆け抜けて、私はそう思ったよ。
じゃあ、ユニとγを救いに、いってきます。』
丁度読み終わったとき、また体が引き込まれる感覚が。気付くと、状況はアルコバレーノ復活後。
ツナと白蘭の激戦も終わりを告げ、未来での戦いに終止符が打たれた。主人公とツナたちは平和な並盛に帰るのだった。



リング継承編。主人公はツナと炎真の間にできる誤解を未然に防ぐため、炎真が残した、ツナを試すための嘘の手紙をゴミ箱から拾い、ツナにつきつける。ツナは指定された時間に炎真の元へ行き、二人は互いを誤解することなく互いの絆を深めた。主人公はホッと安堵したが……その晩、炎真はスペードから洗脳を受け、昼にツナが炎真のもとへ来てくれたという記憶を消されてしまう。そして原作通りの展開へ。思いがけず原作通りに事が進んでしまったことにキレる主人公。撲滅スペードの意思を固める。
原作通りに進んだことで、このままだと山本が危ないと思った主人公は山本に部活終了の時刻あたりに単身で部活後の野球部部室に乗り込む。主人公は、山本に攻撃しようとしている薫を背後から襲う。しかし一瞬遅かったようで、山本には致命傷ほどではないが深い傷を負わせてしまう。先程の一撃で山本が倒れたように見せるため、主人公はこっそり山本に気絶の魔法をかける。
薫は未だ背後に居る敵の姿をとらえようと振り向きざまに攻撃を仕掛けようとした時、主人公は薫に金縛りの魔法をかける。自分の姿が見られないように気を付けながら主人公は薫を部室から引きずりだし、校庭に放置する。そして主人公は逃げ、並中から離れた後に薫にかけた金縛りの魔法を解く。主人公はカオルに自分の姿を見られずに、山本に致命傷を負わせることを避けることに成功したのだった。

しかし致命傷は避けられたものの、深い傷を負ってしまった山本。ツナは犯人を見つけるため、ボンゴレ十代目を継承することを決意する。友達のために自分の未来を犠牲にするなんて、なんてツナは強いんだろうと主人公は純粋にツナに尊敬の念を抱く。
継承式。一応霧氷の守護者という立場なので、主人公もツナの継承式に参列。思い切り宣戦布告をしてきたシモンファミリーら。容赦なく攻撃してくる彼らに主人公は無重力の魔法で応戦する。無重力の魔法を使うことで炎真の重力操作の力には対抗できたが、最強設定ではない主人公は、炎真に気をとられている隙に他のシモンファミリーの攻撃にあい、あっさり敗北。
主人公は彼らの去り際に、悪足掻きとしてデイモンスペードに向かってスペードのエースのトランプを投げつける。すべて分かっているんだという意思表示として。

霧氷の守護者としてツナたちと共にシモンファミリーの拠点に乗り込んだ主人公は、主に治癒魔法を使ってサポートする。夜、森の中で野宿をしようと焚き火をおこしてみんなで温まっていた時、主人公は自分が何者なのかをやっとカミングアウトする。
「私ね、みんなにずっと隠してたことがあるの。みんな私が魔法を使ってたりとかおかしな情報を知っていたりとかしてるから、何かを隠していることに気づいていたとは思うんだけどね。その理由を今、話します。
――私、実はこの世界の人間じゃありません」
自分が異世界からの人間だという事。ある日神様から異世界トリップをしてみないかと提案され、リボーンの世界に行きたいと願った事……をすべて話す。
最初はみんな驚いた顔で主人公の話を聞いていた。しかし数々の困難を共に乗り越え、みんなの信頼を得ることが出来た主人公は、この突拍子もない話を信じてもらえた。ここに来てやっと真実を打ち明けてくれた主人公に、ツナたちは今一度結束を固める。

炎真との戦い。戦いの中で記憶を取り戻した炎真は、ツナと共にスペードを倒そうと共闘する。悪戦苦闘するもどうにかみんなでスペードを倒し、クロームちゃんも奪還しリング継承編終了。



最終章アルコバレーノ編……主人公は受け取ったバトルウォッチに硬化の魔法をかけてバトルに挑む。ヴィンディチェが出る前までは主人公も普通に参戦。途中ユニとγに未来で命を助けられたことを感謝されたり、ヴァリアーから一斉攻撃を仕掛けられた炎真を助けたりする。
ヴィンディチェ出現後は、バトル以外の時間帯に奇襲をかけられるチームの増援に走り回る。ツナパパを助けにいったり黒曜組を助けにいったり。
そのまま原作通りの展開となり、連合軍はヴィンディチェに勝つ。そして川平のおじさん登場。タルボじいさんの作った器に種火となる炎を注入し……アルコバレーノの呪いは解ける。大団円!
炎を注入後、主人公はタルボじいさんのもとへ行き、未来編での事情を説明し、炎を増幅することのできる器を作ってほしいと頼む。数日後、主人公のもとへ器ができたと連絡が。タルボじいさんから器を受け取り(「代金は将来ボスになったツナにつけてください!」)、夜の炎を灯してもらうため、ヴィンディチェの元へ行く。バミューダは夜の炎を多めに灯すことに割りと快く了承してくれた。川平のおじさん以外の秩序を守る人間には割りと優しい設定。
準備ができた主人公は未来に居る過去の自分に手紙を書き、神様を待つ。すぐに表れた神様は主人公を未来に飛ばす。
気づくとそこは未来編最終決戦まっただ中。久しぶりに感じるツナと白蘭が本気でぶつかる強烈な空気に一瞬恐れをなすが、すぐに自分の目的を思い出し、行動を始める。バジル君たちが作ってくれたヒビからγがシールドの中に入るのを確認した主人公は、器を持ってγの後に続く。
中に居るユニに、「君は死ぬ必要はこれっぽっちもない」と言い、自分の持つ器におしゃぶりを入れ、炎を注入するように言う。
しばらくするとアルコバレーノ達は復活。ユニの命を燃やしつくことなくにアルコバレーノ復活作戦は成功した。
過去に戻った主人公は、原作全てに関わったと原作沿いトリップ生活を終了させる――

二回目の未来から戻って数ヵ月後。主人公たちは中三になった。原作も終了したし、私これからどうなるんだろう。未来で白蘭が言っていたように私は近々元の世界に帰ることになるのだろうか……と主人公は考えるようになる。
そして、ある日神様から手紙が届く。
『一週間後、あなたを元の世界に戻しまーす! 心残りのないように最後の一週間を楽しんでね!』
手紙を見た主人公は、最後の一週間の予定を立てる。その日から主人公はイタリアのヴァリアー、ボンゴレ本部、CEDEF、キャバッローネや、黒曜など、悔いのないよういろんなキャラ達と絡みまくる。
一週間後、主人公は最後にツナとリボーンに別れを告げる。
「色々大変だったけど、すごく楽しかったよ。あんまり役に立たなくてごめんね。霧氷のリング、これ返すね。……最後までツナの守護者でいられなくてごめん」
「……実はさ、オレ、主人公ちゃんが異世界から来てくれたことを打ち明けて貰ったあと、主人公ちゃんの持ってた『家庭教師ヒットマンREBORN!』の漫画を見てみたんだ。それで……どれだけ君が俺達を助けようと頑張ってきたか知ったんだ。幻騎士とか、山本の怪我とか、ユニとγのこととか。主人公ちゃんがいなかったらもっと酷い展開になってたんだなって知った」
「オレも見たぞ。お前が何を考え何をしてきたのかオレもやっと分かった」
「そっか……私、こっちに来た意味あったんだね」
「うん。本当にありがとう」
「こちらこそありがとう。その言葉を聞けただけで十分だよ。すっごく、嬉しい」
「あのさ、その霧氷のリング、主人公ちゃんが持っててよ。それは誰でもない霧氷の守護者の主人公ちゃんの物だし、主人公ちゃんに持ってて欲しいんだ。俺達のこと、忘れないでほしい」
……ありがとう。さようなら。私のことも、忘れないでね。と最後に言い、目の前が光りに包まれる。
気づくと元の世界の自分の部屋。
目の前には自分をトリップさせてくれた例の神様が。
「トリップお疲れ〜! リボーンの世界への異世界トリップはどうだった?」
「すごく……すごく充実してたよ。本当なら絶対にあり得ないチャンスと経験をありがとう」
「いいさいいさー。あたしも楽しめたしね! あのさ、最後に聞きたいんだけど、君の物語に名前を付けるとしたらなんてタイトルにする?」
「"My Choice"かな。あ、あとforeseeって単語もつけたい。自分の選択に本当に気をつけていたし、Choiceだとチョイスバトルとかぶっちゃうしね。My Choice 〜foresee〜かな」
泣きそうになりながら精いっぱい笑う。
「そっか。じゃあもし君の物語にジャンル付けするならどんなジャンル?」
「うーん……」
主人公はツナにもらった霧氷のリングを握りしめて言う。
「傍観主でもないし。最強主でもないし……干渉も変更もできなかった部分もいっぱいあったけど、でもやっぱり、『原作沿い』の……『友情』かな」

My Choice 〜foresee〜 完




〜foresee〜

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ