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□June
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―ガタっ
金時が帰ったのは、結局深夜2時を回った頃だった。
多少クラクラと揺れる頭を抱えて、水でも飲もうかと台所へ向かう。
ふとテーブルを見ると、適当に千切られた紙を見つけた。
「…?何したんだ…?」
心あたりのない書き置きに首を傾げたが、すぐにくすりと笑い、シャワーを浴びに向かった。
「…ちゃんと兄弟してんじゃねえか」
金時はぐっしょりと濡れて色の濃くなった服を脱ぎ、酔いと頭を覚ます水に、再び濡れた。
―金時へ
ごめんなさい。
銀時 土方十四郎 とうしろう―
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