復活

□聞かせて
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「おっかしーなー。」

あれからすでに2時間半

いつもならすぐに返ってくるメールはいつまでたっても返ってこない。ディーノが仕事の都合上、返信が送れるのはいつものことなのだけれど…恭弥が1時間以上も返してこないのはまれだった

「何してんだよ、恭弥」

まさか何かあったのか、電話した方がいいのか、なんて考えていると、携帯が電話の着信を報せ、ディスプレイには雲雀の名が表示されていた

「もしもし!?恭弥か!?」

「…煩いよ。登録してるんだからわかるでしょ」

少しの沈黙の後、電話口から聞こえてきた声は紛れも無く恭弥のもので。安心したディーノは案じていた事を口にした

「いや俺は誘拐とかされてやしないかと心配してだなぁ」

「そんなわけないでしょ。第一、誘拐されたとしても身代金の請求先にあなたを選ぶわけがない」

保護者じゃあるまいし。と付け足した後、ため息が聞こえた

「あー、いや、何にしても恭弥が無事でよかったよ。それにしても何してたんだ?あと、電話してきたってことは用事があったんじゃないのか?」

畳み掛けるように質問を投げかけると、雲雀からの返答はなく、また沈黙が流れる

「あの…恭弥さん?」

何か怒らせるようなこと言っただろうか。不安でオロオロしながら痛いくらいに携帯に耳を押し付けていると、小さく声がした

「え?悪い恭弥、聞こえなかったからもっかい言って?」

うまく聞き取れず聞き返すと、今度はちゃんと聞こえる大きさで言葉を紡いだ
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