ギアス

□R-15
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『つぅ…』

顔をしかめるスザクの背中には何筋かの爪痕が。それは未だベッドに沈む最愛の人がつけたもので。

『人の足腰を立たなくさせたんだ、そのくらい我慢しろ』

独り言のようにポツリと呟いたスザクの言葉にもしっかり反論を返すルルーシュ。だがそれを聞いて黙っているスザクではない。

『君が誘うからでしょ』

『誘ってない』

『挑発した目で見てたじゃない』

『見てない』

『かわいくないなー』

『結構だ』

いつまでも終わりそうにない問答にスザクは一つの案を思い付いた

『…夜はあんなに可愛くなるのに』

『…あんまりしつこいようなら二度と触らせないぞ』

『そんなこと言って、我慢できなくなるのはルルーシュの方でしょ?』

『我慢も何も、俺は飢えてなどいない』

余裕ぶった顔で微笑むスザクの言うことがあながち嘘ではないのが悔しくて、ルルーシュは憎まれ口を叩いてしまう。もっとも、ルルーシュは元から素直な部類ではないけれど。

『…嘘つき。なら試してみる?』

『何言って…んっ!』

ルルーシュの唇を自分のそれで塞いでしまう。
舌を絡め、歯列をなぞるごとに潤んでゆく瞳が物足りなさを訴えていて。

『ほら、やっぱり嘘だった。』

『もうやめっ…』

ルルーシュの最後の抵抗も虚しく、拒絶の言葉はスザクの咥内に消えた。

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