種・種運命
□キリ2121リク
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彼は、きっと変態なんだと思う。
「キラ、こんなとこにいたのか」
肩まで伸びた綺麗な紺色の髪を、サラサラと靡かせていつもの『奴』が来た
「僕がどこにいようと僕のかってでしょ?」
そう返す『僕』は、キラ・ヤマト。これでも大手輸入会社社長の一人息子だ。
「いつもなら図書館で本を読んでる時間だろう」
「そうだね。でも今日はそんな気分じゃなかったんだ。それより君はどうして僕の生活リズムを知ってるのかな」
「友達だからな」
さらりと言ってのけた変態…もといこのアスラン・ザラはうちのお得意様の息子。歳が近いから仲良くしてやってね、なんて言われたらそうするしかないんだけど…