復活
□聞かせて
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「だー!やっと終わったァー!」
山積みになった書類を前に、ディーノは思いっきり背伸びをする
「お疲れさん。ボス」
「おお、ロマーリオも休んでくれ」
「言われなくてもそうさせてもらうぜ」
ロマーリオは特に用もないにも関わらずディーノの執務室に居座らざるをえなかった。なんせ、ディーノを一人にしておくと重要書類の5〜6枚が破れかねない
「あぁ、それと」
部屋から出ようとしていたロマーリオがドアノブに手をかけながら振り向く
「何だ?」
「雲雀恭弥にちゃんと連絡してやれよ」
「言われなくてもそうさせてもらうぜ」
ディーノが先刻ロマーリオの言った台詞をそのまま返すと、腹心の部下は笑いながらその場を後にした
「さてと」
懐から携帯を取り出し、電話帳から雲雀の名前を探し出すとメール画面を起動させる
しばらくプチプチとボタンを押し続け、文章を完成させると雲雀の元へ送信させた
「これでよし」
満足したディーノは雲雀からの返信があるまで疲れた体を休めるため、背もたれに身体を預けその場で目を閉じた