Novelette

□ Angel or Devil
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諦めをつけたはずの俺は、どうしても気になって最後に一度だけあの娘を見た。





これで本当に終わりにするはずだった。





でもこれがいけなかった。





そもそも俺が人間に恋心を抱いてしまった時点から歯車は逆を回っていったんだろう。





あの娘は箱の中で眠っていた。




綺麗な花に包まれて眠っていた。




みんなが箱を囲み、悲しんでいた。



みんなの悲しみは俺にも伝わってきた。





わかりたくもねぇ感情がとめどなく俺に流れこんでくる。







死んだんだ…








あの娘は死んでしまったんだ。










俺の知らない間に死んじまったんでィ…。








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