Novelette

□marionette
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「待てェェェェェエ!!!!

カナァァァア!!!!!」




私を呼ぶ声がする。





銀さん?




『抹消スル。』


円舞曲が流れだした。


私はもう“私”じゃない糸でつるされた、舞台を自由に動けない人形。


「何してるヨ!?正気ネ!?
カナはそんなんじゃないアルッ!」


私をカナと呼ぶ“声”。


神楽ちゃん?



「カナさん、あんたがマリオネットか何かよく分かりませんが、そんなことするような人じゃないでしょう!!」

私を“ヒト”と呼ぶ。



新八くん?



『目障リダ。消エロ。』



F1010の拳を、神楽が寸でで止める。


「ここは私たちに任せるアル!!

銀ちゃん!あいつネ!
早く止めるヨロシ!!」



「分かってらァァ!!!!」


銀時は曲師のもとへ向かう。




『カグ…ラ…避ケテ…』



「!!?
うっ…!!」





「神楽ちゃんっ!!!」



私は神楽ちゃんを地面にたたきつけた。




体が言うことをきかない。




曲さえ消えれば…




「無駄だよ君たち!

F1010に勝とうなんて所詮無理な話だ!!!」



『銀時。曲師二近ヅクナ。』




私は銀さんの前に立ちはだかる。



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